食品、薬剤、プラスチック製品の生産効率、品質管理の信頼性を向上
リアルタイム成分分析向け光源を開発
2月1日よりサンプル出荷開始

2023年01月17日
  • 浜松ホトニクス株式会社
    本社:浜松市中区砂山町325-6
    代表取締役社長:丸野 正(まるの ただし)

拡散反射光源 L16462-01

拡散反射光源 L16462-01

 浜松ホトニクスは、市場からの要求に対応するため、波長2500ナノメートル(以下nm、nは10億分の1)までの近赤外光を試料に照射し拡散反射光(※1)を高い効率で集光する「拡散反射光源 L16462-01」を開発しました。

 本製品により、近赤外光を利用するリアルタイム成分分析において、従来は光量が不足していた波長1700nmから2500nmまでの光の利用効率を高めることができます。本製品と当社の小型、高感度のFTIR(※2)分光器を組み込んだ小型分析装置により、食品や薬剤、プラスチック製品の製造ラインにおける品質管理の工程を自動化することで、生産効率や品質管理の信頼性を高めることができると見込まれます。また、プラスチックの選別に応用することで、プラスチックリサイクルを促進し資源循環社会の実現に貢献できると期待されます。

 本製品は、国内外の食品や薬剤、プラスチック製品の製造装置メーカーなどに向け、2月1日(水)よりサンプル出荷を開始します。なお、本製品は1月31日(火)から2月2日(木)までの3日間、米国カリフォルニア州サンフランシスコで開催される国際会議「SPIE Photonics West(フォトニクス ウエスト)2023」の併設展示会に出展します。

※1 拡散反射光:試料に照射された際に試料内部で屈折や透過などを繰り返した後、表面から放出される光。食品や粉体など不透明で表面が不均一な試料の分析に応用される。
※2 FTIR:Fourier Transform Infrared Spectroscopyの略で赤外分光分析法の一種。対象物に赤外光を照射し、透過または反射した光の波長ごとの強さを測定することで、対象物に含まれる成分の種類や量を分析することができる。