半導体故障解析装置の開発

先輩社員紹介

S.S.

システム事業部
2011年入社 情報系出身

半導体故障解析装置の開発

私の部署では半導体故障解析装置の開発を行っています。近年の半導体は微細化・多層化が進み、高性能化・低コスト化を実現しています。しかし、微細かつ複雑な構造の半導体の中から、数ナノメートルレベルの故障を見つけることは極めて難しいと言われています。当社の半導体故障解析装置は、その故障箇所を高精度・短時間で検出することで、お客様のものづくりを支援する重要な役割を担っています。この装置は、レーザー、カメラ、光学系の技術等、各事業部で特化した技術を集結させたことにより、市場では高いシェアを占めています。

半導体故障解析装置は販売製品の中では大型ですし、システムの構成も非常に複雑です。そのため、お客様と何度も仕様に関する打合せを重ね、最終的にお客様が納得のいくものを納入できた時の嬉しさは一入です。販売先の多くは大手半導体製造メーカで、売上の7割~8割は海外(アジア、アメリカ、ヨーロッパ)です。大型装置ということもあり、納入時は調整が必要となるため、納入先に必ず技術者が出向きます。そのため若いうちから海外出張に行く機会が多くあり、とても良い経験が出来ています。

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自ら開発した製品評価をお客様に直に伺うことが重要

仕事のやりがいは常に新しい技術に触れられる点です。半導体製品は、自動車、携帯、家電、ゲーム機等に使用されていますが、開発サイクルがとても早く、日々進化しています。微細化や、特殊な構造を持つ半導体の故障解析を行うために、常に新しい技術への知識を深め、それが故障解析にどの様に活かせるかを考えながら仕事をしています。新規性のある半導体に対して、都度対応していかなければならない為、苦労する事も多々ありますが、解決できた時の達成感がモチベーションに繋がっています。

現在私は、半導体故障解析装置の制御ソフトウエア開発を主に担当していますが、他にも新製品の企画・開発からお客様の納入立ち合いまで、幅広い業務を行っています。ニーズに合わせた特注機能の作り込みが多いため、お客様とは密にコミュニケーションを取りながら仕事を進めています。また、自ら開発した製品の評価を直に伺うことは、次期製品開発を進めるうえで非常に重要ですので、積極的に客先へ出向くよう心がけています。

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当社の魅力は興味を持った事にとことん関われること

一番大変だった事は、韓国メーカと協力して大型ディスプレイ用の故障解析装置を開発したことです。ディスプレイ用ですと半導体ウェハに比べ、サイズが格段に大きくなるため、ステージの再設計が必要になりました。新規の装置開発を初めて海外で行うということで、とても苦労しましたし、時間もかかりましたが、先輩社員や海外代理店の方にサポートしていただきながら、何とか装置を納めることができました。今思い返すと、海外のエンジニアとのこれまでにない技術的なやりとりや、苦労が身となり、自信へと繋がりました。

当社の魅力は、自分の意欲関心があれば、関わる機会をもらえる事です。入社当時はソフトウエアの知識しかなかった私でも、興味を持った試作開発に立候補したところ、担当させてもらうことができました。主体性を重んじる職場環境を最大限に活かし、装置開発のための幅広い知識を身につけていきたいと思っています。将来はソフト開発だけでなくハードも学び、お客様のニーズを実現する大型装置を、トータルで開発できるエンジニアを目指します。

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仕事をする上で大切にしていること

できっこないを
やらなくちゃ

ステージ部分を海外メーカと共同開発する事は初めてでしたが、主担当としてやり遂げることができました。最初はコミュニケーションをとることすら難しく、トラブルも続き、原因究明に1か月間余りかかりました。ただ、初めからできないと諦めるのではなく、できることを探し、一つずつ挑戦してく姿勢を大切にしています。

また新しい技術に触れた際には「この技術でお客様のどんな問題を解決できるだろうか」と想像することで、新しい製品開発へと繋げています。

On and Off

▼お仕事の一日

8:00 出社後、メール対応
9:00 担当製品の機能仕様書の作成
ソフトウエアの機能修正のための報告書作成
12:00 お昼休み。
食堂で同期とのおしゃべりを楽しみながら…
12:45 昨期より取り組んでいる、EOFMでのスペクトラムアナライザ機能の実装。
開発Gの先輩の意見を参考にしながら、機能を高めていく(試行錯誤の連続!!)
15:10 部門長と、レーザマーカについてディスカッションしてから開発の続き。
市場動向などの情報から製品開発へのヒントを探りながら。
16:30 ソフトウエアとアルゴリズムに関する他部門のメンバーとの勉強会
17:15 論文の調査、研究開発のための勉強(自己研鑽) or 時には残業。
19:00 ソフトウエアとアルゴリズムに関する他部門のメンバーとの勉強会

▼お休みの一日

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光友会のバレーボール部に所属し、練習や大会に参加しています。 また入社同期のメンバーで結成された草野球チームやフットサルチームで、社内の人たちで行うリーグ戦にも参加しています。 運動によるリフレッシュの面だけでなく他事業部の友人との情報交換の場としても役立っていると感じています。