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FAQ (CCD) | CCD/CMOS/NMOSイメージセンサ

MOSイメージセンサとCCDイメージセンサの使用上の違いは何ですか?

一般にMOSイメージセンサは、CCDと比べると取り扱う電荷量が大きく、光量の強い環境下で使用されます。一方、CCDは、低ノイズを特長としており、微弱光の検出に適しています。またMOSイメージセンサは単一電源で駆動できるため、取り扱いが簡単という特長をもっています。

CCDをPCで使えるようにするためには、どのような周辺機器を用意すればいいのでしょうか?

以下の周辺機器を用意してください。
1. マルチチャンネル検出器ヘッドまたは駆動回路
(CCDによっては、対応する回路を当社で用意していない場合があります。イメージセンサのデータシートやセレクションガイドを参照してください。)

2. マルチチャンネル検出器ヘッド用コントローラ C7557-01 (マルチチャンネル検出器ヘッドを使用する場合): PCとUSB接続して、容易にデータの取得が可能

3. 外部電源、A/D変換回路 (これらが必要か否かについては、マルチチャンネル検出器ヘッド・駆動回路によって異なります。データシートを参照してください。)

4. フレームグラバボード (カメラリンクインターフェースのマルチチャンネル検出器ヘッドを使用する場合)

データシートに掲載されたCCDの分光感度特性は常に一定ですか?

データシートに掲載された受光感度の値は、製品の仕様の標準的な例であり、値を保証するものではありません。表面入射型 CCDでは、光が入射する面にCCDを構成するゲート電極などがあるため、製品ごとで分光感度特性のバラツキはやや大きいです。 裏面入射型CCDは、可視域付近では表面入射型CCDに比べて感度のバラツキは少なくなりますが、紫外域ではバラツキが大きくなります。個別の製品の分光感度特性が必要な場合には、お近くの営業所へご相談ください。
なお、分光感度特性には温度依存性があります。分光感度特性の温度依存性については技術資料を参照してください。

CCDへの電源投入の順序について教えてください。

CCDにDC電源を入れた後、クロック系の電源を入れることを推奨しています。しかし、電源を入れる順序を逆にしたり同時に投入することによって、CCDの破壊につながる可能性は低いです。

CCDの2相クロック (P1, P2)のクロックの重なりは、動作にどのように影響しますか?

クロック振幅の50%±10%の範囲内で交差させることを推奨しています。これからはずれた場合、飽和電荷量や電荷転送効率に影響することがあります。
このため、高精度の検出が必要な場合には特に考慮してください。

CCDのデータシートに掲載された動作条件の電圧の範囲ならば、どの電圧でもよいですか?

CCDの諸特性は動作条件により変動します。データシートに記載された動作条件の範囲は、調整範囲を示しています。データシートに記載された動作条件の範囲で調整して使用してください。なお動作条件 typ.で使用することを推奨します。
データシートに掲載された電気的および光学的特性は、動作条件 typ.で使用した場合の値を示しています。

CCDは、X線に感度がありますか?

CCDに直接X線を入射した場合、表面入射型CCDは0.5 keV~10 keV、裏面入射型CCDは0.1 keV~10 keVに感度があります。FOS (FOP + シンチレータ)や蛍光板をカップリングした表面入射型CCDは数十keV以上に感度をもちます。上記以外のX線を検出する場合には、お近くの営業所までお問い合わせください。

CCDのデータシートには、電圧出力 (単位:V)の感度の表示がありませんが?

データシートには、分光感度特性のグラフ[縦軸: 量子効率(QE)]と変換係数(Sv)を掲載しています。特定の波長における電圧出力は、量子効率と変換係数から算出できます。算出式は以下のとおりです。

V = 入射フォトン数 × QE × Sv

CCDによって画像を取得する場合、シャッタは必要ですか?

FFT-CCDで2次元画像を取得する場合、その動作原理からシャッタなど、電荷転送中に光を照射しないようにする機構が必要です (FFT-CCDの受光部は電荷転送レジスタを兼ねる構造となっており、電荷転送中に照射された光も信号として読み出されるため)。電荷転送中に照射された光による信号は、取得画像の垂直方向に縦縞のように発生します (この現象はスミアと呼ばれます)。
なお、蓄積時間が読み出し時間に比べて非常に長い場合にはシェーディングの影響が相対的に少なくなるため、シャッタがなくても目的とする画像を取得できます。
FFT-CCDをラインビニング動作させる場合は、電荷転送中に照射された光もビニングにより足し合わされ、1次元データとして読み出されるため、シャッタを用いなくても問題はありません。

検出された画像の中に、検査成績書(inspection sheet)に記載されていない傷が見えるのですが。

検査成績書の検査条件がデータシートに記載されています。この検査条件に近い条件で比較してください。なお、出荷検査時に発生していない異常については、お客様の取り扱い時の破壊 (静電破壊、サージなどによる劣化)や、搬送途中における不可避の異常 (宇宙線の影響など)によって発生する可能性もありますので、お近くの営業所までお問い合わせください。

CCDを真空中で使っても問題ありませんか?

表面入射型CCDの窓なしタイプについては、数パスカル程度の真空中での使用はまったく問題ありません。しかし約10-2パスカルよりも高真空の場合には、樹脂などによってシステムを汚染することもあるため、ご相談ください。また裏面入射型CCDも、真空中での使用実績はありますので、使用する際にはご相談ください。

CCDは、FOPとカップリングできますか?

ほとんどの表面入射型CCDは、カップリングが可能です。しかし裏面入射型CCDについては、カップリングできません。
詳しくは、お近くの営業所にお問い合わせください。

CCDは、どの程度の温度・湿度でCCDを取り扱えばよいですか?

温度範囲については、データシートの動作温度・保存温度を参照してください。なお、センサが結露しないような温度・湿度条件にする必要があります。湿度は、45~55%程度を推奨します。静電気破壊対策の上でも、この湿度範囲で取り扱うことを推奨します。

CCDを取り扱う上で必要な静電気対策を教えてください。

CCDは静電気によって破壊される場合があるため、その取り扱いには注意が必要です。静電気対策がなされた作業台 (ワークベンチ)・リストバンド・導電性マットなどの使用を推奨します。また、イオナイザなどで除電して取り扱うことを推奨します。詳細はイメージセンサの使用上の注意を参照してください。

CCDは、どのようなところに保管すればよいですか?

保管方法の詳細は、イメージセンサの使用上の注意を参照してください。なお、梱包開封後は、低湿度デシケータに保管することを推奨します。

CCDは入射光によってダメージを受けますか?

可視光ではダメージを受けることはありませんが、紫外線・X線やその他の放射線ではダメージを受けます。

CCDは、蓄積時間がゼロでも出力があるのはなぜですか?

CCDは、読み出し動作中にも暗電流が発生します。したがって、蓄積時間がゼロでも暗電流が加算された出力があります。

CCDのパッケージの公差が大きいのはなぜですか?

一般にパッケージの主材料はセラミックで、製法上、公差を小さくすることは困難なため、品質管理上公差を大きくとっています。なお特別な加工を行えば公差を小さくできる場合がありますので、必要な場合にはご相談ください。

一部のCCDで、マルチチャンネル検出器ヘッド(カメラヘッド)が用意されていないものがありますが。

CCDによっては、マルチチャンネル検出器ヘッドが用意されていない場合がありますが、簡易評価ボードを準備している場合があります。詳しくは、お近くの営業所までご相談ください。

低暗電流タイプやキズが少ないタイプなど、特定の仕様のタイプを選択して購入できますか?

CCDのタイプによっては、有償で対応が可能な場合があります。検討する際には、お近くの営業所までお問い合わせください。

受光面が無傷のCCDを提供できますか?

CCDのタイプによっては、有償で対応が可能な場合があります。検討する際には、お近くの営業所までお問い合わせください。

傷のあるCCDを低価格で入手できますか?

CCDのタイプによっては、有償で対応が可能な場合があります。検討する際には、お近くの営業所までお問い合わせください。

納品時に検査成績書以外のデータを添付して欲しいのですが。

準備が可能なデータならば有償で提供することができます。

製品の購入やさらに詳しい情報についてはお問い合わせください。

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