た行

ダークカウント

MPPCやガイガーモードで使用するAPDにおいては、熱的に発生した暗電流のキャリアが増倍されてパルスが発生します。このパルスがダークパルスで、検出誤差の原因となります。ダークパルスの1秒当たりの数がダークカウント [単位: cps (カウント毎秒)]です。逆電圧を高くすると、検出効率が上がりますが、その分ダークカウントも大きくなります。ダークカウントは、温度が低いほど値は小さくなります。

タイリング

広い有効受光エリアを実現するために、複数の受光素子をタイル状に並べること。バタブルともいいます。

ダブルヘテロ構造

バンドギャップエネルギーの小さな半導体材料をバンドギャップエネルギーの大きな半導体材料で挟んだ構造。キャリアはバンドギャップエネルギーの小さな領域 (発光領域)に閉じ込められるため、キャリア密度が上がり、効率のよい電子-正孔の再結合が得られます。

端子間容量

フォトダイオードは、PN接合により1個のコンデンサが形成されていると考えることができます。この容量を接合容量といい、応答速度を決める大切な値になります。オペアンプを用いたI / V変換回路では、接合容量はゲインピーキング現象の要因になる場合があります。当社では、接合容量にパッケージの浮遊容量を含めた端子間容量として規定しています。

短絡電流

負荷抵抗が0のときフォトダイオードを流れる出力電流。分光感度に対して白色光感度と呼ばれ、光源に分布温度 (色温度) 2856 Kの標準タングステンランプを使用します。当社では、照度 100 lxのときの短絡電流をカタログの特性表に示しています。

蓄積時間

イメージセンサは、特定の期間に入射した光により発生した電荷を蓄積動作によって集めて信号にします。この光の入射する期間は、蓄積時間や積分時間と呼ばれます。単位は通常msが使われますが、冷却型イメージセンサでは数時間に及ぶこともあります。シャッタ機能をもったイメージセンサでは、μsオーダーに設定することも可能です。

チューナブルレーザ (波長可変レーザ)

発振波長を波長範囲内で任意に設定することができるレーザ。チューナブルレーザは、波長多重伝送システムの光源として使用されます。

直線性

フォトダイオードに光を入射することにより、入射光量に正比例して光電流が流れます。この正比例の関係を直線性と呼びます。一定以上の光量が入射すると直線性は損なわれ、フォトダイオードの光電流は飽和していきます。その光量は、フォトダイオードの構造によって異なり、負荷抵抗、逆電圧、入射するスポット光サイズによっても変化します。

テラヘルツ波

周波数 1 THz (波長 300 μm)前後の電磁波。テラヘルツ波は、紙・木・プラスチックを透過しますが、金属や水を透過しません。テラヘルツ帯は、物質の指紋領域とも呼ばれ、近年基礎研究とともに応用開発が行われています。

電極間抵抗

PSDの暗中における対向電極間の抵抗値。電極間抵抗は、応答速度・位置分解能・飽和光電流を決める重要な要素です。電極間抵抗の測定は、対向する電極の出力端子間に0.1 Vを印加し、共通端子を開放して行います。2次元PSDでは、対向する電極の出力端子以外の出力端子も開放して測定します。

電子冷却素子

種類の異なる導体の接合部に電流を流すと、一方の側に吸熱 (あるいは発熱)が起こり、もう一方の側に発熱 (あるいは吸熱)が起こる効果 (ペルチェ効果)を用いた冷却素子。電流の向きを逆転させると、吸熱・発熱の関係が反転します。

伝搬遅延時間

信号を送信してから受信するまでの時間。伝播遅延時間ともいいます。一般に回路・光素子の遅延時間とメディア (光ファイバなど)の遅延時間を総合したものを指します。伝搬遅延時間が動的に変化すると、ジッタ、ワンダになります。ジッタは短時間の伝搬遅延時間の揺らぎで、主にノイズによって発生します。ワンダは長時間の揺らぎで、主に熱的な要因で発生します。

トランジション周波数

元来は、エミッタ接地型トランジスタにおいて電流ゲイン (hfe)が1になる周波数を指します。現在では、増幅素子でゲインが1になる周波数のことをいいます。