レーザ血栓溶解技術

 

 

成人の死亡原因で、悪性新生物に次いで多いのは循環器疾患です。中でも血栓性疾患である脳梗塞や心筋梗塞の割合が大きいのが特徴です。脳梗塞は介護が必要となる主な原因としても挙げられ、大きな社会問題となっています。現在、脳梗塞急性期の治療薬として、静脈投与型の血栓溶解薬が世界中で広く使われています。また、閉塞された血管内にデバイスを送り込み、血栓を回収する血管内治療法なども実用化されています。

しかし、これらの方法には適用可能時間や脳出血のリスクなどがあり、全ての患者様に使用できるわけではありません。浜松医科大学と浜松ホトニクスは共同で、血栓のみを選択して溶解させ、血流を再開通できる新しい治療法の研究を行っています。

 

 

レーザ血栓溶解技術

 

レーザ血栓溶解

血管内の血栓は、ある特定の波長のエネルギーを吸収する性質があります。当社は、血栓には良く吸収され、血管壁には吸収されにくい、波長532nmのレーザ光を用いています。この緑色のレーザ光が血栓に吸収される際に生じる気泡によって血栓を切り崩す事により、血栓だけを溶解できることを確認しました。

 

レーザ血栓溶解

レーザ血栓溶解 治療イメージ図

 

レーザ血栓溶解の原理

光ファイバーが入ったカテーテルを大腿部の血管から挿入し、体の中を経由して目的である血栓まで移動させます。そこで、血栓にのみよく吸収され、血管壁には吸収されにくい波長532nmのレーザ光を用い、血管内の血栓を選択的に溶解します。

 

レーザ血栓溶解原理

 

レーザ血栓溶解原理

本研究の一部は、独立行政法人医薬基盤研究所の「先駆的医薬品・医療機器研究発掘支援事業」によるものです。

 

関連論文

  • 山下大輔、松本祐直、清水良幸、山下豊、岡田裕之、中山禎司、梅村和夫 パルスレーザーによる選択的血栓除去法の研究開発  日本レーザー医学会誌2011, 32(2), 103-107
  • 松本祐直 レーザによる頭蓋内血栓溶解システムの開発 Thrombosis Medicine.  3(2);83-87.  Jun, 2013.
  • 山下大輔,玉置善紀,清水良幸,岡田裕之,中山禎司,松本祐直,梅村和夫急性期脳塞栓症治療を目的とした選択的レーザ血栓除去システムの開発 光アライアンス、24(12);61-63. Dec, 2013

 

関連特許

  • 血栓溶解装置:特許4409499号 PCT (カテーテル、検査システム及び血栓除去装置、出願番号:PCT/JP2006/321224)
  • 光照射装置 PCT に基づく国際出願:2007/07/17、出願番号:PCT/JP2007/064068)

 

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