イメージング質量分析の前処理時間を大幅に短縮
イオン化支援基板を新たに開発
5月11日よりサンプル出荷開始

2018年05月10日
  • 浜松ホトニクス株式会社
    本社:浜松市中区砂山町325-6
    代表取締役社長:晝馬 明(ひるま あきら)

LDスタック

イオン化支援基板DIUTHAMEシリーズ

浜松ホトニクスは、ポーラスアルミナを用いて、イメージング質量分析の対象となる試料をイオン化するための前処理にかかる時間を大幅に短縮するイオン化支援基板DIUTHAME(Desorption Ionization Using Through Hole Alumina MEmbrane、ジュテーム)シリーズを新たに開発しました。本製品を試料に乗せるだけで質量分析の前処理が完了するため、主なイオン化法の1つであるマトリックス支援レーザー脱離イオン化法(Matrix-Assisted Laser Desorption/Ionization、以下MALDI)と比較し前処理時間を10分の1程度に短縮できます。既存のMALDI-TOF-MS装置での測定に使用可能で、主に創薬分野や工業分野でMALDI-TOF-MS装置を使用している国内外の企業および大学の研究者向けに、5月11日(金)からサンプル出荷を開始します。

本製品は、光産業創成大学院大学の内藤康秀准教授と共同で開発したもので、5月15日(火)から5月18日(金)までの4日間、ホテル阪急エキスポパーク(大阪府吹田市)で開催される「日本質量分析学会・日本プロテオーム学会 2018年合同大会」に出展します。

※ポーラスアルミナ:貫通した微細な穴が規則的に開いている酸化アルミニウム

※TOF-MS:飛行時間型質量分析計。イオンの飛行時間から質量を測定する質量分析手法

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