新規レーザ加工技術の開発

先輩社員紹介

T.H.

電子管事業部
2011年入社 物理系出身

次世代レーザ加工技術が世界のものづくりを支える

私はレーザによる半導体などの基板切断技術であるステルスダイシングTM技術の応用開発や、新たなレーザ加工技術の開発を行っています。半導体はパソコン等の様々な家電製品に組み込まれていますが、ステルスダイシングTM技術はその大量生産に大きく貢献している技術の一つです。また、LED用ウェハや、スマートフォンのディスプレイなどに使われる化学強化ガラス向けにも使用用途を広げており、ここ数年でステルスダイシングエンジンTMシステムの売り上げは飛躍的に伸びています。

現在は、ステルスダイシングTM技術で培った切断技術だけに留まらず、その超微細な加工を応用した3次元微細加工を狙った開発を進めており、レーザ技術の応用の可能性は無限にあると考えています。

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スキルアップを実感する日々

私は主に試作装置の設計(光学設計、部材選定、シミュレーション)や組み立て、プログラミングによる制御ソフトウェアやシミュレーションソフトウェアの作成、加工実験による技術開発といった、試作に関わる全般の作業を担当しています。開発業務を通じて様々な経験ができることが、自身のスキルアップに繋がっていると実感しています。

私は大学でレーザ共振器の研究をしていましたが、レーザ加工やプログラミングについては素人でした。現在使用するプログラミング言語は配属後に業務を通して習得し、最初は簡単なソフトウェアから、今ではそれなりに高度なものも作成できるようになりました。レーザ加工においても、知識と経験が増えた現在では複雑な実験も行っています。自身のスキルが向上するともっと向上したいという気持ちになるので、それがやりがいに繋がっています。

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提案すればやらせてもらえる

当社はお客様目線に立った対応をすることで、高い信頼を得ていると感じています。なぜなら、ステルスダイシングエンジンTMシステムの主な市場である半導体業界は、様々な厳しい制約や規制があり、それをクリアする対応力がないと製品を導入していただくのは不可能だからです。さらに、現在これだけ多くの当社製品が導入されているということは、今まで先輩たちが積み重ねてきた信頼があるからだと私は思います。

また、世間では海外への技術流出が問題になっていますが、新規開発を進めていくうえで特許戦略も重要となってきます。ステルスダイシングTM技術は基本特許を当社で押さえていることも成功要因の一つだと考えています。

個人的に最も魅力に感じていることは、若手でもやりたいことを提案すれば、やらせてもらえるチャンスを与えていただけることです。目先の利益にとらわれず研究開発に力を入れていて、世界をリードする製品を生み出し続けている当社だからこそ、自然とそういった環境になるのだと思います。

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仕事をする上で大切にしていること

洞察力

新規のレーザ加工技術の検証における観察作業で、複数の人が顕微鏡で見ても見逃してしまうくらいの痕跡を見つけ、行き詰まっていた検証を進めることができました。その検証では進むごとに何度も行き詰まることがありましたが、その都度乗り越え、無事に技術の確立ができました。観察に限らず、人それぞれで見方や考察の仕方が違いますが、私は常に「きっと何かある」という気持ちで作業するよう心掛けています。私は、キーポイントを見逃さない高い集中力を持つことが、新たな発見を生み出すと考えています。

On and Off

▼お仕事の一日

8:10 出社後、朝礼とメール対応
8:30 一日の作業内容を整理し、クリーンルーム(CR)に入る。レーザ加工装置のセッティングおよび加工実験
12:00 お昼休み。食堂で同期と一緒に。時折関連部署の同期と情報交換
12:20 トレーニングルームにてストレッチおよび筋トレ
12:45 メール確認後、CRに入る 無数にある加工パラメータを振りながら加工結果と傾向を確認、求める結果になる条件を導き出す
16:00 事務所にて一日の作業内容と今後の計画をまとめる
実験で使用する自作ソフトウェアの改善
17:30 キリのいいところまで作業し、帰宅

▼お休みの一日

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休日や定時後は大学時代から続けている競技ダンス(社交ダンス)の練習をしています。ペアを組んでいる妻と月に一回のペースでダンスの大会に出場しています。社交ダンスというとご老人のダンスやウリナリ社交ダンス部のようなイメージがあるかもしれませんが、競技ダンスは長距離を全力疾走するのと同じくらい体力を費やす体育会系のスポーツで、練習や大会の翌日はいつも全身筋肉痛になります。
身体を通じて互いに動きを伝え合いながら踊るのが特徴で、一人で踊る以上に身体と頭を使うので、とても健康的で、生涯続けられるスポーツです。社内には競技ダンサーが私を含めて2人いますが現在サークルは無いため、今後立ち上げていけたらと考えています。