環境分析装置向けレーザ開発

先輩社員紹介

T.O.

レーザ事業推進部
2004年入社 電気系出身

環境ガス分析装置を支える量子カスケードレーザ開発

私は量子カスケードレーザ(QCL: Quantum Cascade Laser)の製造・設計を担当しています。QCLは中赤外(4 µm ~ 10 µm)に発振波長をもつ半導体レーザで、中赤外の新しいレーザとして注目されています。QCLは一般的な半導体レーザとは発光原理が異なり、当社独自の結晶構造と微細で複雑なプロセス構造を有しているため、その製造には極めて高い技術力が必要となります。主な用途は、環境ガスやプロセスガスの計測・分析装置用光源です。自分が関わった製品が、地球環境を守るための分析装置に使用されていることがやりがいになっています。お客様はほとんどが海外となり、アメリカ、ヨーロッパで8割程度を占めています。

 

なお、現時点でQCLを製品化しているのは日本では当社のみですので、当社の高い技術力を証明している製品と言えると思いますし、売上も急速に伸びている製品となります。

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お客様のニーズに合わせた設計業務

私は主にQCLの製造(組立工程)と、パッケージの設計などを行っています。製造や設計業務と言っても、QCLの半分以上がカスタム品となりますので、お客様を訪問して打合せをすることも多々あります。お客様からは、現状以上に微量なガスを精度良く計測したいというニーズもありますし、多くのお客様に当社のQCLを使用して頂けるよう、常にコスト低減にとりくむ必要もあります。ニーズに合わせた設計を行い、お客様に喜んでご利用いただける製品提案をしていけるよう、社内外に広く人脈を構築していくことを常に心掛けています。

 

当社のQCLの技術的な強みとしては、お客様の要求に応じた波長の設計ができることだと思います。また、高い技術力とノウハウが必要なQCLを安定して提供できることも強みの一つであり、さらには信頼性の高さも評価されています。

 

全社的に見ればQCLはまだ売上規模は少ないですが、将来的にはQCLで一つの事業部を立ち上げられるほどの製品に育てていきたいと思っています。

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営業、研究・開発、製造が一体となった市場開拓

当社は光について総合的な提案できる、つまり発光・受光の技術力を併せ持ち、お客様のニーズに応じた製品を幅広く提案できることが他社にない強みです。例えば、レーザー事業化部でのQCLと固体事業部での受光素子をセットで提案することもできますし、「ホトニクスに頼めば光計測は間違いない!」とお客様から信頼いただいています。

また、実験に必要な受光素子をすぐに社内で借りられるという利点もあり、発光素子を開発する側の視点で、他事業部に受光素子の開発依頼をすることもあります。拠点が浜松地区に集約されているため、このような開発者同士の意見交換がし易い環境ですし、各事業部での試作研究発表会(社内学会のような技術交流会)も定期的に開催されています。

営業、研究・開発、製造が一体となって市場を開拓できたことが、ここ数年でQCLの売上が急速に伸びた理由だと思います。この考え方は当社全体に浸透しており、とても大切な取組方針だと感じています。

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先輩社員紹介

仕事をする上で大切にしていること

仕事を楽しむ

知らない事、分からない事があれば、探究心をもって調べる事を心がけています。分からないことから逃げていては仕事の幅は広がりません。仕事を楽しむために、足りない知識を増やし、自分なりに理解して前に進んでいく、この積み重ねが充実した技術者としての日々を送るコツだと思います。

On and Off

▼お仕事の一日

8:30 出社後、朝礼
8:40 その日の予定確認・メール対応
9:00 組立製造作業
12:00 お昼休み。食堂で同期とのおしゃべりを楽しむ
12:45 不具合品の分析。原因の究明と根本的な解決を行う。
15:00 休憩。ブッラクコーヒーでリフレッシュ
15:10 来客。部材メーカーと製品部材の新しい仕様に関して打ち合わせ
16:00 昨期より取り組んでいる、改良品の信頼性試験、データ集計・考察
18:30 キリのいいところまで作業して、帰宅

 

▼お休みの一日

先輩社員紹介

社内野球(フォトンリーグ)の試合を月2回程度同期と楽しんでいます。野球は小学校から続けており得意なポジションはサードですが、会社の草野球ではどのポジションでもこなします。また最近は、家族で大型ショッピングモールに買い物にもよく行きます。浜松には大型ショッピングモールがいくつもありますので、買い物に困ることはありません!