責任ある鉱物調達

当社は、世界の紛争地域または高リスク地域を原産国とする鉱物サプライチェーンにおいて、児童労働などの人権侵害、環境破壊、非人道的な武力行為等に関わる組織の資金源となる恐れのある錫、タンタル、タングステン、金、コバルトなどの鉱物問題を重大な社会課題の1つとして認識しています。CSR(企業の社会的責任)の観点から、当該問題に関与しない鉱物の調達を基本方針とし、お取引先様のご協力のもと、以下の取り組みを行っていきます。

<責任ある鉱物調達に関する基本方針>

  • 責任ある鉱物調達イニシアチブ(RMI※)が認定した紛争フリーの製錬業者からの鉱物の調達を推進します。
  • 「OECDデュー・ディリジェンスガイダンス」に準拠したサプライチェーン管理 の仕組みを構築します。
  • リスクが特定された場合は、迅速に是正措置を講じ、リスクの軽減に努めます。特にお客様から懸念があると指摘を受けた場合は指摘事項を確認し、お取引先様への更なる調査などを実施します。

 

※Responsible Minerals Initiative(英語)

責任ある鉱物調達体制

「OECDデュー・ディリジェンス・ガイダンス」に準拠し、責任ある鉱物調達の管理体制を構築しています。当該問題への対応方針・状況等は定期的に開催される本部環境委員会(委員長:執行役員)にて報告するとともに、お取引先様への調査等は本部製品アセスメント部会が中心となり、資材部門など関係部署と連携し、対応を行っております。

責任ある鉱物調達調査

鉱物調査はRMIが公表している報告テンプレートを用いてサプライチェーンを遡った調査を実施します。回収した報告に基づき、評価を実施し、必要に応じてお取引先様への更なる調査を実施します。

 

また、調査結果を管理し、回答作成を支援するための情報システムを導入し、お客様からの要請にも対応していきます。

調査結果(75期:2022年9月期)

  • 鉱物規制の最新動向についての情報収集
  • お取引先様118社に対して調査を実施し、調査票を回収(回収率:約92.4 %)
     ※調査未完了分については引き続き調査してまいります。
  • 調査の結果、RMIに紛争フリーと認定されている230社の製錬業者を確認しました。

 

業界団体との連携

一般社団法人 電子情報技術産業協会「責任ある鉱物調達検討会」に参加し、情報収集に努めると共に、業界としての取り組みに参加しています。

今後の取り組み

  • 鉱物規制の最新動向についての情報収集(業界団体の説明会への参加)
  • 責任ある鉱物調査の実施(回答内容の確認、評価、是正等)
  • お客様からの調査依頼への回答