tNIRS-1 非侵襲脳酸素モニタ

C12707

tNIRS-1は、定量性・再現性に優れた時間分解分光法による脳酸素モニタです。従来装置では困難であった、組織血液量の定量化、患者の間歇的な経過観察等を可能にします。
従来、TRS法は基礎研究の分野で使われていました。自社開発の高速センサと3波長半導体レーザを採用し、TRS法を応用した新しい臨床用脳酸素モニタを実現しました。

【医療機器認証番号】225AFBZX00091000

特長

  • 患者間、測定部位、測定部位形状の影響を受けず定量的な計測が可能
  • 再現性に優れ、経日観察が可能
  • O2Hb、HHb、tHb濃度、組織酸素飽和度(StO2)をリアルタイム測定
  • 生体に安全なクラス1レーザを使用
  • 患者移動の際にワンタッチで着脱可能なプローブファイバ
  • 測定したデータをUSB メモリへ手軽に保存

TRS法(時間分解分光法)とは

従来法(MBL法、SRS法)は、透過光の光強度を測定し、その情報から酸素飽和度などを算出しますが、測定部位の形状やプローブの装着状態の違いに影響されやすく、定量性の点で応 用に限界がありました。
TRS法は、生体に照射する光に短パルス光 を用い、透過光の時間応答波形を測定します。測定部位の形状やプローブの装着状態に影響されにくく、酸素飽和度などを精度良く安定的に測定できます。特に定量性・再現性に優れているため、日をまたいだデータの比較も可能になります。

原理

tNIRS 原理

理論式

$$R(t,\mu_a,\mu'_s) =\Biggl(\frac{4\pi c}{3\mu'_s}\Biggr)^{-\frac{3}{2}}\frac{1}{\mu'_s}t^{-\frac{5}{2}}exp(-\mu_act)exp\Biggl(-\frac{3}{4ct}\Biggl(\rho^2\mu'_s+\frac{1}{\mu'_s}\Biggr)\Biggr)$$

入射された短パルス光の時間的広がりを解析する方法です。

測定波形に合致するように理論波形をフィッテングし、最も波形が一致した時の吸収係数(µa)を取得します。3波長の吸収係数(µa)から生体の酸素飽和度(StO2)、総ヘモグロビン濃度(tHb)を算出します。

 

仕様

型名C12707
測定項目酸素化ヘモグロビン濃度 O2Hb( μM)
脱酸素化ヘモグロビン濃度 HHb (μM)
総ヘモグロビン濃度 tHb ( μM)
組織酸素飽和度 StO2( %)
測定範囲StO2(%) 0 %~99 %
測定サンプル間隔5 s ~ 60 s (5 sステップ)
測定方式TRS法(時間分解分光法)
光源レーザダイオード(クラス1)
照射光波長755 nm、816 nm、850 nm(公称値)
パルス発振、繰り返し周波数9 MHz
光検出器MPPC(multi-pixel photon counter)
チャンネル数2チャンネル
バッテリ動作時間約30分間(フル充電時)
データ保存回数20回分
外部保存USBメモリ
プローブファイバ長約3.5 m
生体情報モニタへの接続Philips社 IntelliBridge Interface Module接続により可能
電源AC 100 V、50 Hz/60 Hz
消費電力90 VA
外形寸法/質量tNIRS-1本体 292 mm(W)×291 mm(H)×207 mm(D)
約7.5 kg
医療機器認証番号225AFBZX00091000

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