超高速中赤外量子カスケード検出器の開発
第25回光設計賞「光設計特別賞」を受賞

2022年11月15日、受賞題目「超高速中赤外量子カスケード検出器の開発」に対し、枝村忠孝(中央研究所 材料研究室 研究室長)、道垣内龍男(同 材料研究室)、伊藤昭生(同 材料研究室) の3名が一般社団法人日本光学会光設計研究グループ主催の光設計特別賞を受賞しました。

光設計賞は、「独創性」「実用性」「将来性」の観点から優れた研究・発明・技術に対し授与される賞で、
それら観点以外に特筆すべき発想や工夫がある場合に、光設計特別賞や光設計奨励賞が授与されます。第25回では、1社が光設計優秀賞、2社が光設計奨励賞を受賞し、当社1社が光設計特別賞を獲得しました。

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量子カスケード光検出器 P16309-01

受賞の概要

当社では、量子カスケードレーザ(Quantum Cascade Laser、QCL ※1)の開発で培ってきた量子構造設計技術と回路設計の工夫により、中赤外光に感度を持つ光検出器「量子カスケード光検出器(Quantum Cascade Photodetector、QCD) P16309-01」の製品化に世界で初めて成功し、2021年10月1日より本製品を販売してまいりました。従来の常識を覆し、量子カスケード光検出器が高速で動作することを実証して製品化したことが、今後の光学技術の発展に大きな期待ができると評価され、受賞に至りました。
この受賞を励みとし、これからも光産業および光技術の発展に貢献できるよう、研究開発、製品開発に取り組んでいきます。

※1 QCL:発光層に量子構造を用いることで、中赤外から遠赤外の波長領域において高い出力を得ることができる半導体レーザ光源。

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