Poropare 転写プレート

"転写サンプリング" により、質量分析のアプリケーションを拡大します

質量分析の可能性を広げるサポートアイテム

Poropare™ 転写プレート A15551シリーズは、浜松ホトニクスのもつ独自のガラス成形技術と成膜技術により実現した、質量分析用の前処理サポートアイテムです。堅牢性のあるポーラス構造とイオン化支援層により、質量分析の前処理の簡便化に貢献します。

特に、従来では当たり前の試料薄切を不要とした「転写」サンプリングの実現は、質量分析イメージングの適用範囲を大きく広げます。

(参考)

Ikeda, T., & Kotani, M. (2024). Thin-Section- and Matrix-Free Mass Spectrometry Imaging: Reproducible Sample Transfer Using Novel Platinum-Coated Porous Plate Formed of Glass Beads. Rapid Commun Mass Spectrom., 38(6), e9697. https://doi.org/10.1002/rcm.9697

※Poropare は浜松ホトニクス(株)の登録商標です。

コンセプト

Poropareを使うと:薄切不要、幅広いサンプルを手軽に測定

Poropareを使うと:薄切不要、幅広いサンプルを手軽に測定

試料の測定面をPoropareの有効面に押し付ける(転写)だけで前処理は完了です。最大のハードルである薄切が不要になると同時に、有効面にあるイオン化支援層がマトリックスフリーの測定を実現します。

Step1

測定面の露出

測定面の露出

Step2

試料の押し付け

試料の押し付け

Step3

誰でも簡単!

誰でも簡単!

Poropareがないと:薄切必要、測定可能なサンプルも限定的

Poropareがないと:薄切必要、測定可能なサンプルも限定的

Poropareを用いない測定では、薄切のための専用装置(クリオスタットなど)が必要で、測定準備が大変です。また、測定できるサンプルも、凍結や薄切が可能なサンプルに限定されます。

Step1

試料の薄切

試料の薄切

Step2

マトリックスの塗布

マトリックスの塗布

Step3

やっと準備完了…

やっと準備完了…

サイズラインアップ

現在市販されているPoropareのラインアップです。ご購入の際は、こちらのページより取り扱い企業様へお問合せ下さい。

特徴 外形 取り扱い企業 装置使用実績 (*1)
MALDI用 サンプルをのせて転写

52 mm × 16 mm

(小型)

日本電子

JEOL:JMS-S3000 SpiralTOFシリーズ

 

※ご使用には同社より販売のPoropare専用アダプターが必要です。

75 mm × 25 mm

(スライドガラス)

プレッパーズ

Bruker:autoflex, ultrafleXtreme, rapifleX, シリーズ

Shimadzu:iMScopeシリーズ, MALDI7090

 

※本製品はJEOL製スライドガラスホルダーには使用できません

DESI用 サンプルをのせて転写

76 mm × 26 mm

(スライドガラス)

プレッパーズ Waters:DESIシリーズ

*1 : 弊社で把握する使用実績を記載しており、装置での使用可否について保証するものではございません。詳しくは免責事項をご覧ください。

    装置に関するお問合せはお持ちの装置製造元にご確認ください。

Poropareの活用のご案内

PoropareはMALDI、及びDESIをイオンソースとする質量分析装置を用いた測定を前提とした製品です。

装置をお持ちの方はもちろん、お持ちでない方でも受託分析サービスでご活用いただけます。それぞれの詳細は下記をご覧ください。

ご自身で使用したい方

分析を依頼したい方

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個々の分析に関する問い合わせ等、お問い合わせ内容によってはお答えできない場合がございますので、あらかじめご了承ください。