転写プレート Poropare

サポート| Poropare™ 転写プレート

このページでは、Poropareをご購入いただいた方向けに、サポート情報をまとめています。

取扱説明書

お手元の製品に対応する取扱説明書をご覧いただき、使用上の注意を守り正しくお使いください。

FAQ

Poropareについてよくあるご質問とその回答をまとめました。

カテゴリ
基本特性 Poropareの具体的な構成は? Poropareは約50 μmのガラス粒子によって構成された多孔プレートを母材として、その有効面にPtのイオン化支援層を有しています。
マトリックスフリーで、どのくらいの分子量まで検出できますか? サンプルによりますが、m/z 2000程度まではポリエチレングリコール等の高分子材料で検出された実績があります。なお、タンパク質などの高分子の検出は困難です。
イメージング測定での空間分解能はどのくらいですか? 質量分析装置の性能や測定条件にもよりますが、Poropareの構造上、50 μmピッチが空間分解能の限界と考えられます。含水量の多いサンプルを転写する場合は、にじみが空間分解能に影響します。
Poropareを用いた質量分析の結果に特徴はありますか? プロトン付加が検出されない場合は、Na、K付加として検出されることがあります。特に、Naイオンが付加しやすい傾向にあります。
繰り返し使えますか? MALDI-TOFMSで測定すると、測定箇所でPtのアブレーションが発生します。Pt膜が消失すると必要な機能が失われますので、使用は1回限りとなります。
購入・サービス 販売中の仕様と異なるタイプ(サイズ違い、学会発表時の仕様など)は入手可能ですか? 現在、販売可能な製品はラインナップ品のみとなります。外部発表の一部には、開発品が使用された結果を含みますのでご了承ください。カスタマイズのご希望はこちらよりご相談ください。少数でのご希望はお受けできない場合もありますが、今後の製品展開の参考にさせていただきます。
Poropareに関する新規ビジネス、共同開発等は受け付けますか? Poropareの普及に資する事業およびビジネスパートナーを随時受け付けます。こちらよりご相談ください。
仕様方法 転写に適しているサンプルはどのようなものですか? 水分を含むサンプル(植物など)はPoropareのもつ吸収性から転写に適しています。また、適度な柔らかさをもつサンプル(樹脂、ゴム等)も、有効面に接触させやすい傾向があります。適性はサンプル毎に異なりますので、上記の限りではないことをご承知ください。
水分を含まないサンプルでも転写できますか? 可能です。フィルム上の乾燥シミを転写した例があります。
物理接触だけでは転写が難しい場合は? Poropare上での溶媒抽出が効果的です。あらかじめPoropareに溶媒を含ませて転写することで、転写効率が向上した例があります。ただし、同時に空間分解能が低下する点にご注意ください。

〇〇は測定できますか?どうすれば測定できますか? 等のご質問について

目的の結果を得るまでには、Poropareだけでなく装置設定も含んだ包括的な検討が必要な場合もあります。弊社では、個々のサンプルについての測定サポートはいたしかねます。

FAQで解決しない内容につきましてはお問い合わせください

個々の分析に関する問い合わせ等、内容によってはお答えできない場合がございますので、あらかじめご了承ください。