第78期定時株主総会 主な質疑応答

レーザフュージョン (レーザ核融合)に関する今後のビジネス戦略を教えてください。

レーザフュージョンの実現には、まだ数十年単位の時間を要すると考えています。一方で、レーザフュージョンに向けて開発している大出力レーザについては、産業分野への応用が期待できるため、関係機関とも連携しながら、産業応用に向けた取り組みを進めていきます。

減価償却費の増加が業績に影響しているようですが、その背景と今後の見通しを教えてください。

今後の成長に向けた製造能力の拡大のため、工場新設などの設備投資が必要であり、その結果として減価償却費が増加しています。また、NKT Photonics A/S (新社名 Hamamatsu Photonics A/S)の買収も減価償却費増加の大きな要因です。減価償却費は今後ピークを迎える見込みであり、それまでは業績回復は緩やかになると見ていますが、売り上げはすでに底を打ち、増加傾向にあります。

日中関係、価格競争、中国政府による自国企業優先の動きなどを踏まえ、中国事業をどのように見ていますか。

中国は売上全体の約25 %を占める重要な市場です。足元では政治的な対立は見られるものの、現時点でお客さまとのビジネスに直接的な影響は出ていません。また、中国製を重視する動きに対応するため、必要な製品については中国子会社で製造・販売できる体制を整えています。

配当性向が高い状況ですが、減配を避けつつ、技術開発に注力して利益率を高めていく見通しを教えてください。

配当性向のみを基準にすると、今期の配当は大きく減少する可能性があるため、DOEの下限を設け、配当金額を据え置く方針としました。今後、利益が増加すれば配当性向は低下すると考えています。株主還元とのバランスを取りながら、設備投資や研究開発にも必要な資金を投入していきます。当社の強みは、5年、10年先を見据えた研究開発により、お客さまに満足いただける製品を提供することであり、研究開発を疎かにすることはありません。

 

現在の経営課題と、社外取締役の役割・ミッションを教えてください。

最大の経営課題は、当社の技術力を生かした競争力を維持・強化していくことです。そのためには、必要な設備投資や人的投資を進めることが重要です。また、社会経済環境の変化が大きい中で、変化に迅速かつ柔軟に対応できる経営体制を構築することも重要です。社外取締役としては、それぞれの専門性を生かし、外部の視点から建設的な提言を行い、社内取締役と十分に議論を重ねることが重要な役割であると考えています。