CERN ATLAS・CMS共同Industrial Award 受賞

 

浜松ホトニクスは、欧州原子核研究機構「CERN」より「ATLAS・CMS共同Industrial Award」を受賞しました。本賞は、CERNにおける高輝度大型ハドロン衝突型加速器「HL-LHC」実験において、ATLASおよびCMS実験装置に搭載されるキーデバイスの供給を長年にわたり行ってきた功績を称えるものです。

CERN ATLAS・CMS共同Industrial Award 受賞について

HL-LHC 実験における当社の役割

CERNは、世界中の研究者が集い、最先端の粒子加速器を活用して宇宙や物質の成り立ちを探究する国際研究機関です。未解明な物質の研究や革新的な技術の創出に加え、世界各国の研究機関との国際連携や次世代研究者の育成を通じて、科学技術の発展に貢献しています。

現在CERNでは、陽子同士の衝突頻度を飛躍的に向上させるHL-LHC (High-Luminosity Large Hadron Collider)実験の準備が進められています。本実験では、ヒッグス粒子をはじめとするさまざまな粒子や物理現象をこれまで以上に高精度に測定し、その性質をより深く解明することを目指しています。

当社はATLAS実験装置向けにハイブリッドモジュールやSiストリップディテクタを供給しました。またCMS実験装置向けには、約1,000平方メートルにおよぶ巨大なSi検出器を構成する8インチSiピクセルディテクタ (8PAD)を量産したほか、アバランシェフォトダイオード (APD)、粒子の到達時間を高精度に測定するMPPCやLGADなど、多様な光半導体デバイスを提供しています。当社はこれらの供給を通じて、CERNの研究を支える実験装置の高性能化と大規模化に貢献してきました。

これらの取り組みは、HL-LHCの前身であるLHC実験の時代から継続しており、2012年のヒッグス粒子発見 (ノーベル物理学賞受賞)にも大きく貢献しています。当社は数十年にわたり、ATLASおよびCMS実験を支える光センサの開発・供給を通じて、素粒子物理学の発展に貢献してきました。

8インチピクセルアレイディテクタ

8型ピクセルアレイディテクタ

高エネルギー加速器研究機構 (KEK)との産学連携

当社が長年にわたりATLASおよびCMS実験装置へキーデバイスを供給し続けてきた背景には、高エネルギー加速器研究機構 (KEK:High Energy Accelerator Research Organization)との密接な産学連携があります。KEKはCERNの重要な共同研究パートナーであり、現地にも拠点を構え、多くの研究者が最前線で活動しています。当社はKEKと緊密に連携することで、CERNから求められる高度な技術要件や厳しい開発スケジュールに的確に応えてきました。

今回の受賞は、KEKをはじめとする多くの関係者との強固な協力関係の成果でもあります。今後も当社はKEKとの連携をさらに強化し、CERNの研究を支えてまいります。

 

ATLAS検出器開発を支える日本の産学連携技術が国際的に高く評価 (KEK)

この発表に関するお問い合わせ