世界最高出力250Jの産業用パルスレーザー装置を開発
―レーザー加工の効率向上により、医療・エネルギーなどの応用開拓に期待-

2021年06月27日
  • 浜松ホトニクス株式会社
    国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構

250Jを出力する産業用パルスレーザー装置

250Jを出力する産業用パルスレーザー装置

浜松ホトニクス(株)はNEDOが進める「高輝度・高効率次世代レーザー技術開発」プロジェクトにおいて、パルスエネルギーをLD励起では世界最高出力の250J(ジュール)とした産業用パルスレーザー装置を開発しました。レーザー媒質に光エネルギーを蓄える能力の向上や、ビームの高品質化などにより、従来の産業用パルスレーザー装置と比べ同程度のサイズながら2倍以上のエネルギー増幅能力を実現しました。

本装置による加工データを取得・集約することで、データベースの構築やAIを用いた加工条件の最適化が可能になります。これによりレーザー加工の効率化だけでなく、医療・エネルギー分野などでの応用開拓も期待されます。
なお、浜松ホトニクス(株)は6月30日(水)から7月2日(金)までパシフィコ横浜(横浜市西区)で開催される国内最大級の光技術展示会「OPIE’21」のNEDOブース内で本成果を公表し、併せてレーザー加工サンプルの展示なども行う予定です。