FTIRエンジン

C16511-01

インラインプロセスへの組み込みが可能な高速・小型近赤外分光モジュール

 

FTIR (Fourier Transform Infrared Spectrometer)エンジン C16511-01は、小型のフーリエ変換型近赤外分光器です。小型の筐体に、マイケルソン光干渉計と制御回路および演算回路を内蔵しています。PCとイーサネット接続することによって、スペクトルや吸光度の測定を行うことができます。測定対象を分析室に持ち込まないで現場で行うリアルタイム計測、常時計測するモニタリングに応用できます。また、イーサネット通信は、USB通信と比較して通信速度と耐久性が高く、FA機器への適用も可能です。
光干渉計には、光入射部、ビームスプリッタ、固定ミラー、可動ミラー (ϕ3 mm)、光検出器が内蔵されています。光検出器は、可動ミラーの位置によって変化する光強度信号を取得します。この光強度信号を演算処理 (フーリエ変換)することで、分光スペクトルが得られます。
また、可動ミラーの位置をモニタするため半導体レーザ (VCSEL: Vertical Cavity Surface Emitting Laser)を内蔵しており、高い波長精度でスペクトル測定を行うことができます。
本製品には、測定条件の設定、データの取得・保存、グラフ表示などの機能をもつ評価用ソフトウェアが付属されています。また、DLL (Dynamic Link Library)の関数仕様を公開しているため、ユーザーサイドで独自の計測ソフトウェアを作成できます。

 

■特長
・小型
・高速: 275 frames/s
・光ファイバ入射型
・高S/N: 拡散反射測定・吸光度測定に適している
・感度波長範囲: 1100 nm~2500 nm
・イーサネット通信

FTIRエンジンの機能や特性、測定原理、測定例をご紹介

透過/拡散反射測定の原理や、当社および外部専門家にて測定した各種データを掲載しています。

仕様

光干渉計 マイケルソン干渉計 (ϕ3 mm可動ミラー内蔵)
光検出器 InGaAs PINフォトダイオード
光入射方式 光ファイバ入射型 (SMAコネクタ付き)
インターフェース イーサネット通信 (GigE Vision)
感度波長範囲 1100 ~ 2500 nm
波長分解能 (FWHM) typ. 5.7 nm
波長再現性 max. 0.5 nm
波長温度依存性 ±0.06 nm/℃
信号雑音比 10000
測定条件 波長分解能 (FWHM): 波数分解能 (FWHM) 25 cm-1相当
信号雑音比: 光入射時の分光スペクトルのピーク値と、暗状態のノイズの2乗平均平方根 (rms)の比

外形寸法図 (単位: mm)

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