高性能液晶空間光変調器の開発と実用化への貢献
「第41回 櫻井健二郎氏記念賞」受賞

2026年1月14日、受賞題目「高性能液晶空間光変調器の開発と実用化への貢献」に対し、永田幹夫(レーザ事業部 管理部)、福智昇央、朝稲裕一(同、 企画設計部)、野沢直樹(同、製造部)の4名が「櫻井健二郎氏記念賞」を受賞し、受賞式が同年2月24日に開催されました。

本賞は、光産業技術振興協会設立時の理事で、光技術の研究とその指導、さらに同分野の普及活動において先駆的役割を果たし、創世期の光産業技術の発展に多大な貢献をされた故櫻井健二郎氏の功績をたたえ、光産業技術の振興・普及を目的として、1985(昭和60)年に創設されました。本賞の表彰は年1回行い、2024年度の第40回までの表彰で、73件、182名が受賞しています。

 

光産業技術振興協会

授賞式の様子

受賞の概要

空間光位相変調器(LCOS‑SLM, Liquid Crystal On Silicon‑Spatial Light Modulator)は、光の位相を電気的に高速かつ高精度に制御する光学素子であり、光学分野において多岐に渡る応用が可能ですが、制御する光の高出力化のためには耐熱特性の向上が課題でした。この課題に対して当社はLCOS‑SLMの耐熱性向上に取り組み、材料や内部構造の最適化を図ることで、高出力レーザ光の安定制御を実現し、LCOS‑SLMのレーザ加工や3Dプリンターへの適用など、幅広い応用を可能にしました。

特に、半導体ウエハの非接触加工を実現するステルスダイシング技術においては、高性能LCOS‑SLMの搭載が加工の精度と速度を高めており、半導体産業における生産性向上に大きく寄与するものと評価されました。

 

この受賞を励みとし、当社はこれからも光産業および光技術の発展に貢献できるよう、研究開発、製品開発に取り組んでいきます。

関連製品

LCOS-SLMは、光の位相を自由に変調する反射型の空間光位相変調器です。

空間光制御技術 特集サイト

ミラーの違いや耐光性の違いなどに関する詳細は、空間光制御技術の理解に役立つ技術情報やこれまでの研究開発、アプリケーション例の情報をまとめた空間光制御技術 特集サイトでご紹介しています。

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