高出力な産業用固体パルスレーザ装置の励起を可能とする
小型で高出力、均一照射が可能なレーザモジュールを開発
レーザ加工の生産効率向上に期待

2018年04月18日
  • 浜松ホトニクス株式会社
    本社:浜松市中区砂山町325-6
    代表取締役社長:晝馬 明(ひるま あきら)

浜松ホトニクスは、世界最高水準の出力を持つ当社製の半導体レーザ(以下、LD)スタックを搭載した、小型ながら高出力で均一照射が可能なLDモジュールを開発しました。本開発品により、10ジュール(以下、J)級および100J級の高出力な産業用固体パルスレーザ装置の励起が可能となり、輸送機器の材料となる金属の表面を硬くするレーザピーニングなど、金属材料のレーザ加工における生産効率の向上が期待できます。

本開発品の一部は、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「高輝度・高効率次世代レーザー技術開発」プロジェクトにより開発したもので、今後、製品化に向けた開発を進めていきます。また、本開発品は、4月25日(水)から4月27日(金)までの3日間、パシフィコ横浜(横浜市西区)で開催される、光技術総合展示会「OPIE'18」のNEDOブース内(G-26)に出展します。

 励起: 原子や分子が光を吸収した高いエネルギーの状態のこと。固体パルスレーザ装置は、LDモジュールで励起されたレーザ媒質に小出力の種光を照射することで、エネルギーが増幅されたレーザを出力する。

LDスタック

LDスタック

10J級の産業用固体パルスレーザ装置向けLDモジュール

10J級の産業用固体パルスレーザ装置向けLDモジュール

100J級の産業用固体パルスレーザ装置向けLDモジュール

100J級の産業用固体パルスレーザ装置向けLDモジュール

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