高出力、高繰り返しのレーザー装置をテーブルトップサイズで実現
レーザー加工の生産性向上や新たな応用に期待

2018年10月21日
  • 浜松ホトニクス株式会社
    科学技術振興機構(JST)
    内閣府政策統括官(科学技術・イノベーション担当)

パワーレーザー装置外観

パワーレーザー装置外観

浜松ホトニクス株式会社(静岡県浜松市、代表取締役社長:晝馬 明、以下「浜松ホトニクス(株)」)は、従来の励起用半導体レーザーの出力を3倍に高めた、テーブルトップサイズと小型ながら1ジュール(以下、J)と高出力かつ300ヘルツ(以下、Hz)と高繰り返しでパルスレーザーを照射できるパワーレーザー装置を開発しました。これは、通常レーザー装置の出力は装置のサイズ・繰り返し周波数と相反関係にありますが、この課題を解決し小型ながら高出力、高繰り返しのレーザー装置を実現したものです。本開発品により、細かな汚れを除去するレーザークリーニングなど従来加工の生産効率を向上させるとともに、金属材料を変形加工するレーザーフォーミング、金属部品の使用寿命を延ばすレーザーピーニングなど新たな応用が期待されます。

本開発品の一部は、内閣府 総合科学技術・イノベーション会議が主導する革新的研究開発推進プログラム(ImPACT)の佐野雄二プログラム・マネージャーの研究開発プログラム「ユビキタス・パワーレーザーによる安全・安心・長寿社会の実現」の一環として、浜松ホトニクス(株)の川嶋利幸 中央研究所 産業開発研究センター 副センター長らが開発したもので、今後、製品化に向けた開発を進めていきます。また、本開発品は、11月1日(木)から3日間、アクトシティ浜松(浜松市中区)で開催される、浜松ホトニクス総合展示会「フォトンフェア2018」に出展されます。

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