世界最高、117ジュールの出力を実現
半導体レーザ励起の高出力産業用パルスレーザ装置を開発
新たなレーザ加工の実用化に期待

2019年04月17日
  • 浜松ホトニクス株式会社
    本社:浜松市中区砂山町325-6
    代表取締役社長:晝馬 明(ひるま あきら)

高出力産業用パルスレーザ装置外観

高出力産業用パルスレーザ装置

浜松ホトニクスは、レーザ媒質(※1)を効率よく冷却する技術を確立し、半導体レーザ(以下、LD)励起(※2)では世界最高の117ジュール(以下、J)のパルスエネルギーを出力する産業用パルスレーザ装置を開発しました。本開発品により、航空機や自動車の金属材料を硬くするレーザピーニングの効果をさらに高めることができると見込まれます。また、金属材料を成形加工するレーザフォーミングや塗装剥離などの新たなレーザ加工の実用化が期待できます。

本開発品は、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「高輝度・高効率次世代レーザー技術開発」プロジェクトにより開発しました。また、4月22日(月)から4月26日(金)までの5日間、パシフィコ横浜(横浜市西区)で開催される、光・フォトニクス国際会議「OPIC2019」において発表します。

※1 レーザ媒質:外部からのエネルギーを蓄え、そこを通過するレーザにエネルギーを与え増幅させる物質

※2 励起:原子や分子が光を吸収した高いエネルギーの状態のこと。励起されたレーザ媒質に小出力の種光を照射することで、エネルギーが増幅されたレーザを出力する

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