RoHS指令の規制物質不使用
低ノイズ、高ゲインの高性能MCPを開発
10月1日からサンプル提供開始

2020年09月29日
  • 浜松ホトニクス株式会社
    本社:浜松市中区砂山町325-6
    代表取締役社長:晝馬 明(ひるま あきら)

鉛を含まないALD-MCP

鉛を含まないALD-MCP

浜松ホトニクスは、材料を一から見直すとともに原子層堆積法(以下ALD)を応用した独自の成膜技術により、特定の有害物質の使用を制限する欧州連合(以下EU)のRoHS(ローズ)指令の規制物質の一つである鉛を含有せず、低ノイズで信号の増倍率(ゲイン)が高いマイクロチャンネルプレート(以下MCP)「ALD - MCP」を開発しました。質量分析装置や走査型電子顕微鏡(以下SEM)向けの高性能のMCPとして、鉛を含有する既存製品からの置き換えが期待できます。本開発品は、国内外の分析装置やSEMメーカーに向け、10月1日(木)から評価用のサンプル提供を開始し、来春の製品化を目指します。


※ ALD:Atomic Layer Depositionの略で薄膜形成技術の一つ。原子層1層ずつを成膜することで、膜厚や構造を緻密にコントロールできることから、半導体分野などで応用されている。

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