QCLの合波技術で波長8.6μm、出力2Wを実現
樹脂材料の微細加工を可能にする高出力QCLモジュールを開発

2021年02月24日
  • 浜松ホトニクス株式会社
    本社:浜松市中区砂山町325-6
    代表取締役社長:晝馬 明(ひるま あきら)

本開発品の外観

本開発品の外観

浜松ホトニクスは、新たな放熱設計技術により開発した量子カスケードレーザ(以下QCL : Quantum Cascade Laser ※1)と独自の合波技術により、波長8.6マイクロメートル(以下μm、μは100万分の1)、平均出力2Wの高出力QCLモジュールを開発しました。二つのQCLからの中赤外光を効率よく重ね合わせ出力を高めることで、フッ素系樹脂のポリテトラフルオロエチレン(以下PTFE)など、高周波デバイス用基板や輸送機器向け樹脂材料の微細加工が可能になります。また、医療やヘルスケアなどの分野への応用も期待されます。

本開発品は、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「高輝度・高効率次世代レーザー技術開発」プロジェクトにより開発しました。また、本開発品は6月30日(水)から7月2日(金)までの3日間、パシフィコ横浜(横浜市西区)で開催される国内最大級の光技術展示会「OPIE’21」に出展します。

※1 QCL:発光層に量子構造を用いることで、中赤外から遠赤外の波長領域において高い出力を得ることができる半導体レーザ光源

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