世界最大級、大面積化で耐熱性向上
高出力CW レーザ装置向け空間光制御デバイスを開発
金属3D プリンタへの応用に期待

2022年04月12日
  • 浜松ホトニクス株式会社
    本社:浜松市中区砂山町325-6
    代表取締役社長:晝馬 明(ひるま あきら)

従来開発品(左)と本開発品(右)

従来開発品(左)と本開発品(右)

浜松ホトニクスは、独自の光半導体製造技術により、従来開発品の有効エリアサイズを約4倍まで大面積化し耐熱性を高めた、世界最大級となる液晶型の空間光制御デバイス(Spatial Light Modulator、以下SLM ※1)の開発に成功しました。高出力の産業用連続発振(Continuous Wave、以下CW)レーザ装置に本開発品を応用し、レーザの分岐など照射パターンを制御することで、金属粉をレーザで焼き固めて輸送機器部品などを成型する金属3Dプリンタをはじめとするレーザ熱加工の効率や精度を向上できる期待されます。

本研究開発の一部は、国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構(QST)が管理法人を務める、内閣府総合科学技術・イノベーション会議の戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)第2期課題のうち「光・量子を活用したSociety 5.0実現化技術」の委託事業によって実施しました。

本開発品は、4月18日(月)から22日(金)までの5日間、パシフィコ横浜(神奈川県横浜市)で開催される国内最大級の光技術の国際会議「OPIC 2022」で発表します。

※1 SLM:レーザなどの入射光の波面を液晶で制御し反射光の波面形状を調整することで、入射光の分岐や歪みの補正など、レーザの照射パターンを自由に制御できる光デバイス。

この発表に関するお問い合わせ(中央研究所)