生体試料深部の高精度観察を容易に
2 光子励起蛍光顕微鏡の空間分解能向上技術を確立
脳機能解明に期待

2022年05月26日
  • 浜松ホトニクス株式会社
    本社:浜松市中区砂山町325-6
    代表取締役社長:晝馬 明(ひるま あきら)

本研究成果による2光子励起蛍光顕微鏡の外観

本研究成果による2光子励起蛍光顕微鏡の外観

浜松ホトニクスは、長年培ってきた独自の光制御技術と空間光制御デバイス(Spatial Light Modulator、以下SLM※1)を用い、2光子励起蛍光顕微鏡の空間分解能を向上させる技術を確立しました。

本研究成果を応用することで、脳神経科学や生物学などの幅広い分野に向け実用化が進められている、SLMを搭載した2光子励起蛍光顕微鏡の分解能を容易に高めることができ、生体試料の深部までより細かく計測することが可能となります。この結果、細胞を構成する小器官の状態の変化を高い精度で観察できることから、脳機能の研究や腎臓病をはじめとする疾病の原因解明などへの応用が進むと期待できます。

本研究成果は、神経科学に関する学術誌「Frontiers in Neuroscience(フロンティア・イン・ニューロサイエンス)」の電子版に4月20日(水)付けで掲載されました。本研究成果は、浜松医科大学のバイオフォトニクスイノベーション寄附研究室とウイルス・寄生虫学講座との共同研究によるものです。

※1 :SLM:レーザなどの入射光の波面を液晶で制御し反射光の波面形状を調整することで、入射光の分岐やひずみの補正など、レーザの照射パターンを自由に制御できる光デバイス。

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