ヒッグス粒子の精密測定に貢献
世界最大、8インチピクセルアレイディテクタの開発に成功
HL-LHC実験に向け2月27日より本格供給開始

2023年02月14日
  • 浜松ホトニクス株式会社
    本社:浜松市中区砂山町325-6
    代表取締役社長:丸野 正(まるの ただし)

8インチピクセルアレイディテクタ

8インチピクセルアレイディテクタ

 浜松ホトニクスは、これまで培ってきた光半導体素子の製造技術を応用し、高輝度大型ハドロン衝突型加速器(以下HL-LHC)実験におけるCMS実験装置に向け、高放射線耐性で高エネルギー物理学用途では世界最大のフォトダイオード(PD)アレイである「8インチピクセルアレイディテクタ」を開発するとともに量産体制を確立しました。

当社は、HL-LHC実験の前身であるLHC実験向けにも光半導体素子を納入し、ヒッグス粒子(※)の発見に貢献しました。HL-LHC実験で求められる高放射線耐性、大面積化に対応した本製品により、ヒッグス粒子の精密測定やダークマターの探索などの新たな研究に貢献できると期待しています。

本製品は、2月27日(月)より本格供給を開始します。

 

※ ヒッグス粒子:素粒子の一種で万物の質量の起源とされるが、詳しい性質はまだよく分かっていない。