世界最高輝度のレーザ核融合向け励起用LDモジュールを開発

2024年11月05日
  • 浜松ホトニクス株式会社
    本社:浜松市中央区砂山町325-6
    代表取締役社長:丸野 正(まるの ただし)

本開発品の外観

本開発品の外観

浜松ホトニクスは、これまで培ってきた半導体レーザ(以下、LD)モジュールの製造精度を飛躍的に高める独自技術を確立し、当社従来品と比べ輝度が約4倍の23 kW/cm2と、レーザ核融合向けでは世界最高輝度となる励起(※1)用LDモジュールの開発に成功しました。

レーザ核融合向けレーザ装置のレーザ媒質(※2)を励起する光源として本開発品を用いることで、レーザ核融合の実用化の重要なマイルストーンとされる1キロジュール(以下、kJ)級レーザの実現が期待でき、世界中で進められているレーザ核融合の研究が加速すると見込まれます。また、本開発で確立したLDモジュール製造技術を応用することで、従来と同等の光出力でより小型の励起用LDモジュールの開発も期待できます。

本研究成果は、11月10日(日)から14日(木)までの5日間、イタリアのローマで開催される「IEEE PHOTONICS CONFERENCE」の特別シンポジウム「A Technology Roadmap for High Power Diode Laser Pumps for Large Laser Facilities: From Secondary Source Generation to Fusion」において発表します。

※1 励起:原子や分子が光を吸収した高いエネルギーの状態のこと。
※2 レーザ媒質:外部からのエネルギーを蓄え、そこを通過するレーザにエネルギーを与える物質。

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