レーザフュージョン発電の実現に向けた大きな一歩
世界初、1時間にわたる大出力パルスレーザの連続ターゲット照射実験を実施

2025年07月31日
  • 浜松ホトニクス株式会社
    株式会社EX-Fusion

浜松ホトニクスのレーザフュージョン実験施設とEX-Fusionが所有する実験チャンバー

浜松ホトニクスのレーザフュージョン実験施設とEX-Fusionが所有する実験チャンバー

浜松ホトニクスとEX-Fusion社は、レーザフュージョン研究において、大出力のパルスレーザを連続して模擬燃料ターゲットに照射する重要な技術の実証試験を共同で行いました。

現在、世界で進められているレーザフュージョン研究は、単発のレーザ照射による実験「一回だけレーザを照射する実験手法」を主として行われています。しかし、今後は、より効率的で安定したエネルギー生成を目指して、連続のレーザ照射による実験「連続してレーザを照射する新しい実験手法」が主流になると考えられています。

今回の実証試験で用いた、レーザを模擬燃料ターゲットへ連続照射する技術がより大きなエネルギーを扱うキロジュール級のレーザで確立されれば、これまでの常識を覆す革新的なレーザフュージョンの方式が実現する可能性があり、エネルギー分野における「ゲームチェンジ」に繋がることが期待されています。

今後5年の間に、世界中でキロジュール級レーザの連続照射によるレーザフュージョン研究が本格化すると考えられます。今回の実証実験で得られた成果や知見は、今後の国家プロジェクトに生かされ、レーザフュージョン発電の実現に向けた大きな一歩となります。

 

当社調べ。実験条件:レーザエネルギー10J、繰り返し周波数10Hz、ターゲット追尾

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