X線TDIカメラ

C12300-321

X線TDIカメラは、TDI技術を用いることにより、広域エリアでの高速・高感度・高解像度読み出しを同時に実現し、高精度なインラインX線内部検査を可能にしたカメラです。
C12300-321は、従来製品より大幅な高速化を実現し、86.4 m/分の高速な検査ラインに対応します。また、新たに双方向読み出しに対応したことで、検査物を効率的に撮像することが可能となり、タクトタイムの向上にも貢献します。

特長

  • 高速読み出し:20 kHz
  • 高感度:TDI 150段積算
  • 双方向読み出し
  • X線耐性向上
  • 高S/N:12 bit出力
  • Camera Linkインターフェース
  • 単電源(15 V)駆動
  • リアルタイム暗電流補正・シェーディング補正機能搭載
  • エリア読み出しモード搭載

対象物を止めずに撮像

X線TDIカメラ 原理図

X線TDIカメラは、インラインで連続的に搬送されてくる対象物や、金属シートやセパレータのようなロールtoロールで搬送される対象物を止めることなく検査することが可能です。連続的な検査が可能となるため、高速なラインにも対応が可能です。

目的の箇所を歪みなく撮像

X線TDIカメラ 原理図

二次元センサを用いたX線検査の場合、X線源の照射中心以外では対象物に入射するX線に角度がつくことで画像に歪みが生じてしまい、精密な検査を行うために撮像部位ごとの位置調整が必要になる場合があります。これに対し、X線TDIカメラでは搬送方向に対して垂直にX線を照射し、連続して得られる画像を積算してイメージングを行うため、歪みのない画像を取得することが可能です。

双方向スキャンに対応

X線TDIカメラ 原理図

C12300-321は、双方向スキャン(搬送方向に合わせたスキャン方向の切り替え)が可能です。これにより、同一検査装置で異なる向きのラインへ接続する場合や、NG判断時に反転読み出しをする場合に対応できる他、サーバ用基板のような大きな対象物の検査におけるタクトタイム向上にも貢献します。

仕様

型名 C12300-321
シンチレータ CsIシンチレータ
推奨使用(X線感度)範囲 約25 kV~130 kV *1
画素数 4608(H)× 150(V)
X線検出エリア 221.1 mm(H)× 7.2 mm(V)
対応ラインスピード 0.576 m/分 ~ 57.6 m/分
TDI ラインレート 1×1:最大 20.0 kHz(57.6 m/分)
ビニング2×2:最大 15.0 kHz(86.4 m/分)
A/Dコンバータ 12 bit
データ出力インターフェース Camera Link
制御インターフェース Camera Link Base Configuration
出力信号 (画像データ) 12 bitデジタル出力
動作周囲温度 0 ℃ ~ +40 ℃
保存周囲温度 -10 ℃ ~ +50 ℃
動作・保存周囲湿度 30 % ~ 80 %(結露しないこと)
電源 DC +15 V
消費電力 約45 VA
*1 使用できるX線強度の使用範囲は、電流や電圧、検出距離により変化します。

外形寸法図

c12300-321_321b 外形寸法図

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