独自窒素パージ方式 HANCE | LIGHTNINGCURE LC-L5G:リニア照射型UV-LEDユニット

独自空冷方式を採用した高出力なリニア照射型UV-LED光源です。

これまでのUV-LED光源では困難であった高速搬送への対応を可能にします。

LIGHTNINGCURE LC-L5G リニア照射型UV-LEDユニットの独自窒素パージ方式 HANCEについて紹介しますので、ご覧ください。

高効率な窒素パージを可能にする独自窒素パージ方式 HANCE (*1)

浜松ホトニクスが特許出願中のHANCE (*1) は、UV-LED光源直下のみを効率的に窒素パージします。
パージブロックとアシストブロックから構成されており、LC-L5Gに取り付けるだけで窒素パージが行えます。

 

*1: 採用機種はGH-103Aとなります。

窒素量 27 NL/minで搬送速度 150 m/min (*2) まで対応可能

HANCEを使用することにより、これまでの光源を覆うほどの窒素パージエリアが大幅に縮小されて、UV-LED光源直下のみとなるため、窒素量を最小限に抑えられます。窒素量 27 NL/minにて、搬送速度 150 m/min (*2) まで対応可能な設計となっています。

 

*2: 弊社シミュレーションにおいて、記載の窒素量にて窒素パージの効果が得られた最大搬送速度です。

独自窒素パージ方式 HANCEを構成する2つのキーパーツ

パージブロック

パージブロックは、窒素パージエリアに窒素を噴出します。

パージブロックへの窒素導入部にはメタルフィルタが採用されており、窒素流量を圧力管理しています。圧力管理をすることで、複数台に対して流量計不要で均一な窒素導入を可能にします。また、内部がテーパー構造になっているため、窒素噴出時における窒素の流速を高めます。

通常は印刷物の搬送により、窒素パージエリアに酸素が侵入してしまいます。しかし、窒素の流速を高めることでエアーカーテンの役割となり、印刷物の搬送による酸素の侵入を防ぎます。

テーパー構造あり

テーパー構造なし

テーパー構造あり

テーパー構造なし

アシストブロック

アシストブロックは、充填された窒素の流出を防ぎ、窒素パージエリアに窒素を滞留させます。
窒素流体シミュレーションにてアシストブロックの有効性を検証しました。窒素流出対策なしの場合はもちろん、仕切り板をどの位置に設置しても窒素流出はほとんど抑えられていません。それに対して、アシストブロックは負圧域を窒素滞留域から遠ざける設計になっていることから、高い窒素流出防止効果が得られています。

窒素流体シミュレーション(代表値)

アシストブロック設置

窒素流出対策なし

仕切り板設置(中間部)

仕切り板設置(後方部)

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