MCP(マイクロチャンネルプレート)

F1217-011F

MCPは、非常に細い導電性のガラスキャピラリを数百万本から数千万本束ねて薄い板状に仕上げたものです。この1本1本のキャピラリ(チャンネル)が、それぞれ独立した二次電子増倍器として働き、全体として二次元電子増倍器を形成しています。F1217-011Fは有効エリアΦ42.0 mmの円形MCPです。また、入力側の有効エリアがファネル形状になっており、開口率が高いタイプです。

仕様

項目 F1217-011F*2 単位
外形寸法 Φ49.9 mm
電極エリア Φ49.0 mm
有効エリア Φ42.0 mm
厚さ 0.48 mm
チャンネル径 12 µm
チャンネルピッチ 15 µm
バイアス角度θ 12
開口率 Min. 90
抵抗 *3 4 ~ 20
ゲイン*3 Min. 1×104
電極材料 インコネル
暗電流 *3 0.5 pA・cm2
最大直線性出力*3 ストリップ電流*1の7%まで
供給電圧*4 1.0 kV
動作周囲温度*4 0~+50
抵抗マッチ*5 ±10%以内

*1: ストリップ電流とは、MCP IN-OUT間に電圧をかけたときにチャンネル壁にそって流れる電流のことであり、電圧÷MCP抵抗で与えられます。

*2: F(ファネル)タイプの後段には抵抗マッチさせたKタイプを提供いたします。

*3: 供給電圧1.0 kV、真空度1.3×10-4 Pa、動作周囲温度+25 ℃

*4: 真空度1.3×10-4 Pa

*5: 抵抗マッチとはMCPを2段で使用する際に、MCP同士の抵抗値を近づけることを意味します。

外形寸法図(単位:mm)

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