品質管理

事業部ごとに構築された品質マネジメントシステムに従い、設計・開発からアフターサービスに至るまで、QMSにおける取り組みを推進しています。

 

※電子管事業部、固体事業部、システム事業部、レーザ事業部を対象として記載しています。

設計、開発

市場調査やお客様からの要望により新製品の開発が計画されると、製品の機能、信頼性、コストなどの製造実現の可能性を検討します。設計内容に対しての審査、試作結果に対しての設計検証、量産試作および信頼性試験の結果を踏まえて、設計の妥当性を確認した後、製品認定を行います。また、設計開発におけるリスクと機会を洗い出し、完成度の高い製品設計を推進しています。

工程管理

設計で意図した品質、信頼性を実現するために、製造仕様、QC工程図、作業標準などをもとに製造工程を管理します。

 

製品の仕様が満たされていることを検証するために、製品の電気的、機械的、光学的特性および外観について工程検査、製品検査を実施しています。検査の項目、方法、判定基準は、製品の仕様書に定めています。破壊試験やロット評価は、抜き取り検査を適用しています。

 

統計的工程管理やKPI (Key Performance Indicator)の監視などを元に製造工程の継続的改善に取り組んでいます。

トレーサビリティー

出荷された製品は、製造履歴や使用材料ロットがトレースできるように管理しています。これにより、不具合発生時の遡及範囲を早期に確定することが可能となります。

梱包

製品の品質を劣化させないような梱包材質や物流における製品へのダメージ防止および環境に配慮した梱包方法を採用しています。

信頼性試験

製品が所定の信頼性を満たしていることを確認するために信頼性試験を製品認定時、変更時に実施します。信頼性試験は、構造的に類似した製品群ごとに代表製品を選定して行います。必要に応じて、個別に試験も行います。信頼性試験の方法は、JIS、JEITA、IEC、MIL規格などに準拠しています。また、お客様の要求を取り入れた試験も実施しています。

 

※信頼性試験装置・・・寿命試験装置、強度試験装置、輸送試験装置、放射線/光暴露試験装置などを揃えています。

作業環境の管理

製品の品質、信頼性は、製造工程の作業環境によって大きく左右され、製品によっては清浄度、温度、湿度に厳密な管理が要求されます。清浄度が管理されたクリーンルームで製造する製品は、クリーンルームの管理基準を設けて、清浄度、入退室の方法、服装、持ち込み品、作業方法などを厳密に定め、清浄度の維持、管理を行っています。また、クリーン度や温度・湿度管理は、工場設備管理方法を定めて維持管理しています。

 

微細化やパッケージの多様化から静電気放電 (ESD: electro-static discharge)による損傷が懸念される場合は、静電気対策を実施しています。静電気管理対象品を取り扱う部署は、静電気管理基準に従い静電気管理区域を定め、設備、作業環境の管理方法、作業者の服装、取り扱い方法などの教育を行っています。

生産設備の管理

生産設備は、導入時の認定を行うとともに改善や拡充の際の検証ならびに保全管理を行っています。設備の始業点検、定期点検などの具体的な方法を定めて予防保全を行い、品質トラブルの防止と生産の安定化を実現しています。

購買管理

製品品質に大きな影響を与える購買品の管理については、仕入先と購買品の両方を審査登録する仕組みになっています。

 

仕入先については、品質環境システム、グリーン調達対応および製品含有化学物質管理などを審査し、基準を満たした仕入先を登録し、購買、品質管理、設計部署が中心となって、新規および定期の仕入先監査を実施しています。この監査結果に基づき、仕入先に対して適切な指導を行い、購買品の品質向上を図っています。

 

購買品については、個別に厳正な審査を行い、材料登録を行った上で製品に使用しています。
また、購買品の要求仕様に基づいた受け入れ検査を実施して購買品の品質確認を行っています。受け入れ後の購買品は、設計が指定した保管条件に従って適切に管理された場所に保管し、購買品の品質の維持管理を行っています。

計測管理

計測器については、品質管理部署によって定期的な校正を行っています。校正に使用する標準器は、メーカーや公的機関を通じ国家標準にトレースされます。校正に加え、始業点検や定期点検を実施し、計測器の故障や精度の低下などを予防、検出するようにしています。

工程異常の処理

製造工程において、設定した管理水準を超える不良、製品の品質に悪影響を及ぼす恐れのある異常が発生した場合には、直ちに異常ロットを識別し、ほかの仕掛品と区別するとともに、原因の調査を行い、処置を決定します。処置の効果の確認とともに、再発防止を確実に行います。

変更管理

品質、機能、信頼性、生産性の向上を目的として設計、購買品、製造方法、設備などの変更を行います。まず変更の計画書を作成して、変更の準備から完了までの業務計画を明確にし、品質管理を含めた関係部署による会議などにおいて計画の決定をします。最終的には、品質や信頼性および生産性などへの影響を評価した上で変更を決定します。

 

お客様への事前確認が必要な変更については、変更前にお客様の承認を得てから実施します。また、必要に応じて初期流動管理を実施し、変更による影響の確認を行います。

安全規格などへの対応

当社では、製品開発からEMC・製品安全関連の基準・規格を基に設計を行い、また型式試験でそれらの基準・規格に適合していることを確認して出荷しています。例えば、CEマーキング対象製品については、該当する各EU指令の整合規格に基づき試験を実施し、CEマーキングを貼付しています。

クレーム対応

お客様からのクレームは、苦情処理体系に基づき、迅速に対応するよう努めています。

 

クレームの内容を確認し、原因の調査を行います。調査結果は、お客様に報告するとともに、設計、工程へフィードバックし再発防止の対策を実施します。調査結果に基づき品質マネジメントシステムの見直しが必要と判断された場合には、是正処置を行いその効果を確認します。

故障解析

工程不良解析やクレーム解析などの対応のために、社内に故障解析装置*1を多数揃えて、常に迅速な対応ができる体制となっています。

 

*1 故障解析装置: 電子・光学・超音波顕微鏡、表面粗さ、原子分析、半導体故障解析、強度試験、測長など

 

教育訓練

製品品質の維持、向上および従業員のレベルアップの目的とした教育、訓練を行っています。定期的に要員の力量を評価、必要に応じた教育、訓練を計画し実施しています。また、資格認定が必要な業務を明確にし、その業務に適合した従事者を認定する制度を設けています。

 

教育の種類は新入社員教育、部門内教育、安全衛生教育など多岐にわたり、社外での情報収集も積極的に行うなど、知識や技術のレベルアップに努めています。