がん創薬

がん創薬が注目されている背景

従来のがんの治療法では、抗がん剤によって異常な細胞の増殖を抑える方法が主流でした。しかし近年では、新たな治療法として、特定のがん細胞のみを標的にする分子標的治療薬を用いたアプローチの研究が急速に進められています。この分子標的治療薬の有効性は、診断薬を用いた検査によって事前に把握することが可能です。そのため、診断から治療への移行期間が短縮される可能性が高まり、患者さんのQOL(生活の質)の向上にもつながることが期待されています。

がん創薬は、がんの早期発見や、がんの種類・患者の状態に応じた最適な治療を実現するために欠かせない分野として、その開発に大きな注目が集まっています。

がん創薬の実用化までのプロセスとそれを加速化するトランスレーショナルリサーチ

がん創薬は、基礎研究から実用化に至るまで非常に長い期間と複雑なプロセスを要します。一般的には以下のようなプロセスを経て進められますが、各プロセスにおいても、また全体の開発期間においても、効率化と期間短縮が強く求められています。

 

近年では、こうした課題に対応するため、研究開発の効率化と迅速化を図る「トランスレーショナルリサーチ(橋渡し研究)」のニーズが高まっています。行政と企業が連携し、基礎研究の成果をより早く臨床応用へとつなげるための取り組みが、積極的に推進されています。

がん創薬の開発を支える製品

ライブセルイメージング、組織イメージング、スクリーニングなど、がん創薬の開発を支援する装置をラインアップしています。

ライブセルイメージング:sCMOSカメラ

細胞や分子レベルのメカニズムを解明するために蛍光顕微鏡等のイメージングが用いられます。浜松ホトニクスは微弱光イメージングが可能な顕微鏡用高性能カメラをラインアップしています。

スフェロイド

組織イメージング:NanoZoomer® S20 バーチャルスライドスキャナ

組織切片を用いて標的分子の発現分布や薬剤の細胞間の相互作用による影響などを解明するために組織イメージングが用いられます。浜松ホトニクスは組織の全体像から拡大像まで自在に観察できるバーチャルスライドスキャナをラインアップしています。

撮像例

多波長蛍光組織イメージング:MoxiePlex® マルチスペクトラルイメージングシステム

組織切片を用いて標的分子の発現分布や薬剤の細胞間の相互作用による影響などを解明するために組織イメージングが用いられます。浜松ホトニクスは多重蛍光染色された組織を最大9色まで観察できるマルチスペクトラルイメージングシステムをラインアップしています。

扁桃の撮像例

3Dスクリーニング:CYTOQUBE® ライトシートマイクロプレートサイトメータ

オルガノイドやスフェロイドなど、立体的で複雑な構造の細胞を使った化合物の薬効薬理評価を行う際には3次元イメージングを用いられます。浜松ホトニクスは蛍光染色した2次元および3次元の細胞試料を蛍光イメージング・解析するシステムをラインアップしています。

CYTOQUBE スフェロイド画像

プレートイメージング:カイネティクスプレートイメージャ FDSS®シリーズ

より多くの化合物の薬効薬理評価を行う際にハイスループットでのスクリーニングが行われます。浜松ホトニクスは全ウエル同時分注・同時測定を実現するカイネティクスプレートイメ―ジャをラインアップしています。

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