自動車向け車間距離センサの開発

先輩社員紹介

Y.O.

固体事業部
2010年入社 電気系出身

身の回りの生活を支える距離センサ開発

私が所属する固体開発部開発第3グループでは、距離を計測するセンサの設計・開発を行っております。距離計測の用途は民生・自動車・宇宙など幅広く、例えば、近距離では人物のジェスチャー認識、長距離では自動車の前方障害物検知があります。その他にも山工事の際に、崖の距離や形状を計測したり、建築の際の土地の計測や寸法計測に使用されています。

私は入社してから数年間、自動車用の車間距離センサの開発に携わっておりましたが、自動車業界は、信頼性、温度調整、耐久性等、要求がかなり厳しく、非常に苦労しました。それでもグループ一丸となって対応し、ようやく受注が決まったとき、一緒に仕事をしてきた方々と喜びを分かち合ったことは一生忘れないと思います。何よりも嬉しいことは、街中で自分が開発したセンサを搭載している車を見かける時です。自動車に限らず、固体事業部製品は身の回りの家電製品等にも組み込まれるケースも多くなってきました。私たちの身の回りの生活を当社製センサが支えていると実感できることが、次の開発を進めるモチベーションにもなっています。

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大切なことは、諦めない姿勢と業界動向把握

私の担当は、距離センサの性能を向上させるための設計、特性評価、技術動向調査です。用途により必要となる特性が異なるため、要求に応じた設計を行います。印象に残っている経験としては、お客様から試作品の特性に問題があると指摘され、徹底的に原因を究明したことです。何か月以上も原因が掴めないままでしたが、グループであきらめずに半年以上取り組みました。実験を繰り返し行い、なぜこうなったかを徹底的に議論したことで、ようやく特性不良のメカニズムを解明できました。このとき苦労した経験により、今後の開発を行う上で必要となる多くの知識が身に付き、非常に役立ちました

あとは、世の中の動向を確認することも重要です。特に自動車業界は世界的に業界の流れが速いため、流れに乗り遅れないように、海外の論文、新聞、ネット等での文献検索を毎日欠かさずやるようにしています。

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当社だからこそ幅広く業界最新動向が見える

センサ部分(例えばフォトダイオード)だけでなく、読み出し回路も含めてお客様の要望に対応していける会社は、世界的にも少ないと思います。ワンパッケージで小型・高機能な製品を提供していくのが当社半導体製品の強みです。

浜松ホトニクス会社全体の魅力としては、宇宙・農業・自動車・医療・通信などの様々な用途へ合わせたセンサを扱っているため、多くの分野に関わることができることです。また、仕事のスタイルが大企業とは異なり、1つの製品を少人数で担当するため、自分の仕事の成果を直接感じ取ることができることも魅力です。

幅広い業界の最新動向が見えること、それを支えるのが自分なのだと実感しながら仕事ができること、これは当社だからこそ経験出来ていると私は思います。

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仕事をする上で大切にしていること

追究

1つ目は、当たり前のことですが、何か現象が起きたときにどのようなメカニズムで発生したかを考えることです。新規開発を行っていると、必ず予期しない現象が発生します。この現象の原因を明確にするためには、実験から得られた情報を基に理論的に考えることが重要であり、このような検討を意識して行うようにしています。

2つ目は、他部署との関わりを大切にすることです。開発部では特に他部署との連携が重要であるため、普段から情報交換やコミュニケーションを心掛けており、お互いに技術的な相談ができる有益な関係を築いています。

On and Off

▼お仕事の一日

8:15 出社後、技術動向調査、資料作成、業務整理
8:30 グループ内ミーティングで上司に進捗報告 ⇒課題整理、開発の方針確認
10:00 特性向上のための回路設計
12:00 お昼休み。 食堂で同期と情報交換
12:45 自己啓発
13:00 試作品を組み立て、特性評価。特性に問題があれば、原因解析・対策検討
15:00 社外協力メーカーと打ち合わせ
16:00 他部署と協力して開発している製品の打ち合わせ
17:30 回路技術の理解向上のため部署内で勉強会
18:30 新規試作検討、文献調査
19:00 帰宅

▼お休みの一日

先輩社員紹介

休日は、同期の草野球チームで野球をしたり、社内で結成したバンドで音楽ライブをしたり、同じ部署の方と写真を撮りに行ったりと趣味に明け暮れています。結婚してからは、家族サービスを第一に考え、家事などを行うようにしています。
また、万全の体調で仕事が行えるように、体調管理のためヨガ教室に通っています。