MEMS技術の開発

先輩社員紹介

T.T.

固体事業部
2006年入社 科学系出身

産業用、民生品、学術分野等で幅広い応用が期待できるMEMS技術

私の部署ではMEMS(micro electro-mechanical system)技術を応用したMEMSデバイスや光半導体素子の製造、開発を行っています。MEMSデバイスとしては、MEMSミラーやサーモパイル等の製品があり、MEMSミラーは車載ヘッドアップディスプレーや超小型プロジェクターなどへの応用、サーモパイルはセキュリティー用途等で応用が進んでいます。光半導体素子では既存デバイスにMEMS加工を施すことで、付加価値や特性を向上させたデバイスの製品化が進んでいます。MEMS部は比較的新しい部署ですが、MEMS関連製品の売上は急速に伸びてきており、MEMS関連の工場も増設して量産体制を整えているところです。

最近の半導体業界の流れとして、単純な集積化だけですと売り上げが伸びにくくなっているのではないかと思います。小型化や大量生産をするだけであれば、資金力さえあれば海外ですぐにできるのですが、厳しい価格競争から利益が出しにくい傾向があります。当社の製品は、それぞれ最適な設計、製造工程が適用されています。手間はかかりますが、他社で真似しがたい付加価値をもって差別化を図っているところに強みがあると感じています。

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既存製品にMEMS技術で付加価値をつける

私の主な業務は、MEMS技術を応用した光半導体素子のプロセス設計、プロセス開発です。既存製品である光センサに特殊プロセス技術の付加価値をつけることで、従来よりも感度に優れた光センサや、より小型化したセンサ、過酷な使用環境下で信頼性の高いセンサなどを作ることが出来ます。

当社の光センサは民生品、学術研究用、医療用など応用先は多岐に渡ります。その中で使用用途に応じたプロセス設計をしなければいけません。特に、新規製品のプロセス設計を行う際には、プロセス技術の条件出しからスタートし、試行錯誤してプロセス技術を確立していきます。私は現在の開発業務の前に、設計、製造プロセスも経験してきましたので、リスクを把握して、開発することが出来ていると思います。仕事のやりがいは、担当した試作品が製品になること、最終的に市場に出て社会へ貢献できることです。特に苦労した製品では喜びは一入です。

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仕事に対する責任と自由度のバランスの良さが魅力

当社の魅力は、良い意味で自由度、自立度が高いところかと思います。一人一人がプロとしての意識を持ち、独立できていると感じます。また、困った際にはグループとして相談をして方針を決めるなど、責任と負担のバランスが取れている会社だと思っています。様々な部署に得意分野を持った専門家がいるため、行き詰ったときに貴重な意見をいただけることもあり非常に助かっています。

MEMS技術を扱っている会社は他にもありますが、当社は設計からプロセス、評価までを一貫で行える設備が整っており、多くのノウハウを蓄積できています。技術的に当社は高いレベルを持っていると感じていますので、今後は量産を意識して、売上を伸ばして会社に貢献できる製品づくりをしていきたいと思っています。また、MEMS技術の応用先は多岐に渡りますので、より多くの製品展開を提案していける技術者を目指していきます。

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仕事をする上で大切にしていること

幅広い視野

開発を行う中では参考書や論文などの情報とは異なる事象の発見もあります。弊社の教訓の一つに、未知未踏への挑戦があります。一般論で無理と決めつけるのではなく、ハードルが高い案件ほど様々な側面からトライアルを実施することが重要だと思います。そういった中で新しい発見できたことが印象深いです。

On and Off

▼お仕事の一日

8:15 朝礼後、作業場であるクリーンルームでの掃除
8:45 試作品AのSEM評価
試作品Aの評価結果の資料作成
10:00 開発グループ内のディスカッション(現状の報告、課題相談)
12:00 お昼休み。昼食後、英語のCDを聞きながら休憩
13:00 試作品Bのプロセス
試作プロセスBの結果の考察
試作プロセスBの技術調査、データ整理
16:00 製造グループとの製品Cのプロセス確認、改善相談
17:00 休憩
20:00 デスクワークして製品Dのプロセス設計や書類作成、帰宅

▼お休みの一日

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MEMS部は比較的新しい部署ですので若い方が多く、部署内でも光友会のイベントに参加したりします。ただ大抵は友人たちと遊んだり、お酒を飲んだりして、過ごします。

長期連休時では旅行に出かけて、日々の仕事を忘れてのんびりします。