車載用途向けフォトICの開発

先輩社員紹介

Y.I.

固体事業部
2009年入社 物理系出身

自動車業界を支える、フォトIC開発の仕事

私はMOST用フォトICの評価業務を担当しています。

「MOST」とは、車載用マルチメディアネットワーク関係の規格で「Media Oriented Systems Transport」の略です。日本車は基本的に車内ネットワークとして、車内に電線を張り巡らせて、それを使用して通信しているのですが、ヨーロッパの自動車では、電線ではなく光ファイバーを使用しています。光ファイバーにすることにより、ノイズの軽減や、車体の軽量化に繋がります。光ネットワークの規格の一つがMOSTであり、現在多くの自動車に採用されています。その光ファイバー用の発光素子、受光素子の多くを当社が担当しております。

売り上げは9割以上ヨーロッパであり、お客様とのやりとりは英語で対応しています。自動車業界は仕様に対するスペック要求が厳しく、様々な環境で耐えられる素子開発が必要です。高信頼性であることが当社製品のアピールポイントですので、お客様の信頼に応えられるよう、信頼性試験は慎重に何度も繰り返し行っています。

基準を満たすために苦労することもありますが、私が携わったセンサを搭載した自動車が街中を走行しているのを見かけると、苦労を忘れてしまうほど嬉しいです。自分の成果が目に見えるところが最大のやりがいだと思っています。

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海外でのトラブル経験

私の行っている評価業務についてですが、改良品が実際に狙い通りの性能(電気的な特性)がでているかを、オシロスコープや、パルスジェネレータ等を使用して見極めています。大学では物性系の専攻でしたので、回路関係は得意分野ではなかったのですが、会社に入ってから実践を通して技術を身に着けてきました。私の行った評価結果が、今後の設計や開発方針を左右しますので、評価は慎重に行っています

印象に残っている経験は、海外のお客様で、MOSTを組み込むためのシステムトラブルの解決に協力ができたことです。原因究明は大変苦労しましたが、英語でプレゼンを作成したり、電話会議に参加したりと、毎日お客様とコミュニケーションを取り原因を突き止めることが出来ました。この時の当社のきめ細やかな対応がお客様から感謝いただき、次の受注に繋がっています。

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回路のスペシャリストを目指す

現在、私の関わっているフォトICはMOSTが主な用途です。自分の携わった製品が世界規模で流通することが一番の目標ですが、将来的には別用途への開拓も目指して色々な提案をしていける技術者になりたいと思っています。仕事内容については、世界に羽ばたく技術者というよりは、「回路のことなら伊藤に聞け!」と言われるような、専門性を極めた回路スペシャリストになりたいです。そのために現在行っている評価業務を通して、これからも多くのノウハウを蓄積していきます。

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仕事をする上で大切にしていること

RUN&GUN

評価や不具合のチェックでうまくいかない時も多々ありますが、様々な角度から何度も検証する姿勢を大切にしています。また、上司からの仕事の依頼に対して、ある程度事前に自分なりの筋道を立てて仕事を進めていくように心がけています。

On and Off

▼お仕事の一日

8:15 出社後、メール対応
9:30 信頼性試験への素子投入
車載素子は投入数が多いので大変です。
12:00 お昼休み。食事後はだいたい寝ています。
13:00 素子の温度特性評価
環境槽の温度を変えている合間に、議事録作成などの雑務をこなします。
17:00 休憩。だいたい音楽のことを考えています。
17:15 評価結果をまとめて、上司に報告。 結果についてディスカッション。
19:00 帰宅

▼お休みの一日

先輩社員紹介

会社の先輩、後輩とバンドを組んで精力的に活動しています。 光友会音楽部で知り合った先輩と、私の部署に研修に来た後輩と偶然音楽の趣味が合い、意気投合して結成しました。今はすっかり生きがいのひとつになっています。趣味に熱い人が多く、こういう出会いがあるのもこの会社の魅力だと思います。