LED検査向け分光装置の開発

先輩社員紹介

K.I.

システム事業部
2009年入社 化学系出身

LED検査を支える分光測定装置の開発

第8部門では分光測定(虹のように光を色ごとに分けることによって光の成分を分析する測定手法)や高速時間分解測定のシステム製品を開発しています。分光や時間分解という言葉は研究のイメージが強いですが、実は様々な分野で必要とされる技術となっています。例えば、製品化している分光装置PMAは、LED検査用途として大量にご使用いただいておりますし、Quantaurus-QY(絶対PL量子収率測定装置)や小型蛍光寿命測定装置 Quantaurus-Tauは材料開発用途として蛍光材や有機EL関連メーカにも使用いただいています。各分野において求められる性能も異なるので、アプリケーションに対応した製品開発を行っています。

LED業界は、今急速に発展している最先端分野ですので、それに見合う装置を提供しなければなりません。再現性の高い測定系の構築はもちろんのこと、扱い易いソフト開発も必要です。さらに値の正しさも突き詰めなければお客様に納得いただけないため、そこが難しい点でもあります。ただ、私たちのやっていることが業界スタンダードとなってきているので、そういった意味では当社がやっている流れが、国内、海外共に最先端であることを実感しています。

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装置構成をマネジメントしていく仕事

私の主な業務はアプリケーション開発で、お客様が使いやすいソフト開発や測定系の構築をしていますが、最近はお客様へ提供する装置設計の構成をマネジメントするような業務も担当するようになりました。具体的には、お客様の要望を基に仕様を決め、その仕様から必要となる業務(ハード面、ソフト面等)を担当者へ振り分けていくような業務です。

装置全体の構成を考えるうえで、他部署との関わりが非常に大切で、事業部内だけでなく他事業部にもお世話になっています。大学時代、私は生命科学専攻でしたので、ハードもソフトも深い専門知識はありませんでした。そのため、他部署の方や先輩方に設計の基礎、検証の進め方など一から教えていただいて、現在では一通りのことが理解できるようになりました。

当社はLED製造のような産業分野から、バイオ、有機・無機の化学分野等、非常に幅広い業界のお客様を相手にしますので、一人ですべてを対応することは難しいです。しかし、社内には様々な専門性を持った社員がいるため、各業界で必要としている目的をしっかりと理解し、要求にあった製品を提供できるという点がチームとしての強みだと思います。

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業界スタンダードの測定装置を増やしていきたい

やりがいは、仕事を通じて最先端の研究開発に携われることです。例えば、有機ELや太陽電池の論文や新製品が発表される際に、浜松ホトニクスの製品が引用されていると製品の重要性や意義を実感でき、次の製品開発へとモチベーションがあがります。当社には光検出器、光源などのデバイスからシステム製品まで光に関する多くの製品があります。開発でわからないところも社内で相談できること、また思いがけない引き合いにも他部署と連携して多角的なフォローができるところが当社の強みだと思います。

LEDや有機EL業界では当社製品が業界スタンダードになってきましたが、他にも現在私が携わっている測定装置が、様々な業界でスタンダードになるようにしていきたいです。そして将来は、現時点では存在しない新しい用途を開発していきたいです。そのために、今後も幅広い知識習得に努めます。

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仕事をする上で大切にしていること

一期一会

お客様と直接会うことや、他部署の方との人脈を大切にしています。お客様のご要望などについて直接お話しを伺うことも多く、週に一回程度の出張の機会があります。直接会ったお客様に当社製品を使って満足していただけることがとても嬉しいです。特に、最先端の研究や開発で技術的な壁にあたっている時に「こんなに簡単に測れるんですね」と言っていただけることを目標にして、高性能で使いやすい装置開発を心がけています。

On and Off

▼お仕事の一日

8:00 出社後、メール対応
9:00 開発中の製品の検証
ソフトウエア、ハードウエアの動作を確認しながら
12:00 お昼休み
12:45 新規案件に対する実験
最適な測定条件を検討しながら求められる性能を追求
15:00 休憩
15:10 機構設計担当者と製品筐体の打合せ
16:30 実験の続き
19:00 この日は残業で実験の続き
キリのいいところまで作業して、帰宅

▼お休みの一日

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結婚してからは家族と共に過ごしています。長期休暇は実家(高知)に帰省しつつ、途中下車しながら家族旅行と称して楽しんでいます。また、趣味でレコードを集めているので、暇な時間があればネットや店舗で掘り出し物を探しています。ただ、そろそろ収納スペースが無くなりそうなので注意しないといけませんね。また落ち着いたらDJもやっていきたいですね。