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分光器の選び方 | 分光器

現代の学術研究や産業において、光の波長を解析し、物質の特性等を詳細に調べることができる分光器はさまざまなアプリケーションにおいて重要な役割を果たしています。しかし、近年の技術の進歩により様々なメーカーから多種多様な分光器が販売されており、自身の用途に合った分光器を選ぶことは容易ではありません。

本ページでは、分光器を選ぶ際に考慮すべき重要な点について、波長範囲、波長分解能、筐体サイズという面から紹介します。

浜松ホトニクスの分光器ラインアップ

浜松ホトニクスは、高性能な分光器、小型のミニ分光器、駆動回路なしで指先サイズの超小型な分光器ヘッド、マイケルソン光干渉計と制御回路を内蔵したフーリエ変換型近赤外分光器、MEMS-FPI分光センサ・光源を内蔵した分光モジュールなどさまざまな分光器を販売しています。

波長範囲から選ぶ

波長範囲とは、分光器が検出できる波長の範囲のことを示します。

分光器の波長範囲は、基本的にグレーティングの刻線数とセンサの横方向 (波長軸方向) の画素数で決まります。

以降より、紫外域可視域近赤外域それぞれに対応した分光器を波長範囲の表とともに紹介します。

紫外域

紫外域のおすすめ製品

波長範囲:200 nm ~ 900 nm

波長分解能:≦0.9 nm

波長範囲:200 nm ~ 800 nm

波長分解能:≦4.0 nm

波長範囲:190 nm ~ 440 nm

波長分解能:≦5.5 nm

可視域

可視域のおすすめ製品

波長範囲:200 nm ~ 900 nm

波長分解能:≦0.9 nm

波長範囲:500 nm ~ 1100 nm

波長分解能:≦4.0 nm

波長範囲:340 nm ~ 830 nm

波長分解能:≦2.3 nm

波長範囲:340 nm ~ 850 nm

波長分解能:≦12.0 nm

近赤外域

近赤外域のおすすめ製品

波長範囲:950 nm ~ 1700 nm

波長分解能:≦5.0 nm

波長範囲:1100 nm ~ 2500 nm

波長分解能:≦5.7 nm

波長分解能から選ぶ

波長分解能とは、分光器において光を検出する際にどの程度細かく波長を分けることができるかの指標です。例えば波長分解能が1 nmの分光器では500 nmと501 nmの差を分別できますが、波長分解能が5 nmの分光器では500 nmと501 nmの差は分別できません。

波長分解能はグレーティングの刻線数、入射スリット幅、センサの画素サイズ、センサの画素数といった要素の組み合わせで決まります。

波長分解能が高いほどより詳細に波長情報を取得できる一方で、感度が低下するため測定したい光の強度に応じて最適な分光器を選ぶ必要があります。

高波長分解能のおすすめ製品

波長範囲:200 nm ~ 900 nm

波長分解能:≦0.9 nm

波長範囲:200 nm ~ 800 nm

波長分解能:≦1.0 nm

波長範囲:790 nm ~ 1050 nm

波長分解能:≦0.4 nm

筐体サイズから選ぶ

浜松ホトニクスは、主に研究開発用途向けの高性能な分光器から、装置組み込み用のコンパクトな分光器まで様々なラインアップをご用意しております。

分光器の設置場所に制限がある場合や、装置の内部に分光器を組み込みたい場合など、筐体サイズが小さいものが必要になるケースが多々あります。

以下の表では、各製品の筐体サイズを示しています。

最長辺の長さ 型名 サイズ (mm)
>100 mm
C16736-01 134×172×202
C10027-01C10027-02 262×383×109
C9913GCC9914GB / C11118GA 142×218×82
C9404CA / C9404CAHC9405CC 125.7×115.7×75
C11482GA 38.5×106×86

最長辺の長さ 型名 サイズ (mm)
100 mm - 50 mm
C14214MA 100×60×12
C10082CA / C10082CAHC10083CAC10083CAH 95×92×76
C10082MDC10083MD / C11697MB 94×90×55
C13555MA / C13053MA / C14486GA 80×60×12
C15511-01 87×49×86.2
C15712 / C15713 / C15714 74×32×16

最長辺の長さ 型名 サイズ (mm)
<50 mm
C10988MA-01C11708MA 27.6×16.8×13
C12666MAC12880MA / C16767MA 20.1×12.5×10.1

分光器の仕様を学ぶ

分光器を選定する基準には、波長範囲、波長分解能、筐体サイズの他にも、ダイナミックレンジ、冷却機能の有無、センサの種類などさまざまな要素が存在します。さらに詳しく性能を理解し、比較検討を行いたい場合は「分光器の仕様を学ぶ」ページをご参照ください。

性能を指定して絞り込む

必要な波長範囲や波長分解能などがすでにお決まりの場合は、それらを指定して該当する製品を絞りこむことが可能です。

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