光材料

有機半導体材料は印刷や蒸着といったシンプルなプロセスで成膜することが可能であり、0.1ミクロンオーダーの薄膜で機能するため、樹脂フィルムや極薄ガラス上に形成することで、「薄い」・「軽い」・「曲げられる」といった自由度の高いデバイスを実現することが可能です。

量子カスケードレーザは中赤外~テラヘルツ(THz)領域(波長:3 μm~300 μm)の高性能半導体レーザです。2種類の異なる半導体を、数原子単位で超高精度に多数積層させることにより形成した半導体量子構造内のサブバンド間の遷移を用いています。
当社は独自の活性層構造である結合二重上位準位構造(AnticrossDAU™)を用いることにより、単一素子、電流駆動で動作する室温動作半導体THz光源の開発に成功しました。これまでに、世界初となるサブTHz帯量子カスケードレーザを実現や、mWレベルのTHz出力を達成することにより室温動作検出器を用いたTHzイメージングに成功しています。今後も、世界最高のデバイス特性を追求し続けることで、室温THz量子カスケードレーザを用いたさまざまな分光実験やイメージングの応用への貢献を目指します。

 

なお、室温THz量子カスケードレーザは現在開発中のデバイスになります。

iPMSELは、針先程の微小なチップからさまざまなビームパターンを直接出射することが可能な当社独自の面発光レーザです。集積化することで電気的にビームパターンを切り替えるモジュール化も可能です。LiDAR、3次元計測、表示等への応用が期待されており、究極的には立体ディスプレイを実現するためのキーデバイスとして研究を進めています。