エネルギー

レーザ核融合

高繰り返しレーザ核融合実験

海水中に無尽蔵にある重水素を入れた燃料カプセルに高出力レーザを照射し、高温高密度なプラズマにすることで核融合反応を起こします。ポリタンク1本(20 L)の海水中に含まれる重水素(0.6 g)から核融合により作り出されるクリーンなエネルギーは、石油換算でポリタンク250本分に相当します。このクリーンなエネルギーを人工的に作り出そうとするのがレーザ核融合です。 当社は、レーザ核融合の実現の鍵となる高出力レーザ技術の開発、イオンや電子、中性子に代表される量子ビームの応用開発および新光学材料の開発と研究を行っています。

高出力レーザは、光のもつ無限の可能性を拓く鍵となる技術です。期待される応用分野は、エネルギー・環境・医療・宇宙・材料・基礎科学など多岐にわたります。当社は、世界最高レベルの高繰り返し・高出力レーザの実用化を進め、新たなビジネスを創出し社会の発展に貢献します。

レーザ加工技術の開発

レーザ加工技術の開発

レーザが光のツールとして、モノづくりの世界で用いられる場面はますます増えてきています。レーザの出力、波長、時間・空間特性などを組み合わせることで、従来ではできなかったことが加工が可能になります。例えば、当社の高出力レーザを金属に照射することで、瞬間的に1万気圧を超える圧力を発生させることができます。その結果、金属内部に衝撃波が伝搬して耐久性が向上します。このように、当社がもつ光制御技術を活かし、新しいレーザ加工技術の開発を目指しています。

新光学材料

新光学材料の開発

レーザ核融合研究や革新的レーザの基盤技術開発などの次世代を担う研究開発には、高品質な光学材料の開発が重要となります。当社では、核融合反応を起こすために必要な高出力レーザ発生・制御用光学材料や、核融合反応で発生する光・量子を検出するためのシンチレータ材料などの高品質・高機能材料の開発を行っています。