ダイバーシティ

基本的な考え方

当社には、年齢や性別、性的指向、性自認、障がい、国籍、人種、宗教、文化、価値観、ライフスタイル、家庭環境、経験など、一人ひとり違う仲間がいます。

私たちは、それぞれの個性を尊重し、活かすことが企業の価値創造につながると考えています。

女性活躍推進

当社は、女性が適材適所で各自の職責を全うする中で、出産・育児・介護などにより退職することなく長期間安心して働くことができ、その能力を発揮できるようにすることが“女性活躍”であると考えております。そしてその能力発揮により、人材活用が進み、長期的な会社業績に対してプラスの価値をもたらすと考えております。そこで、女性の新規採用者と女性管理職者について、次のような女性活躍推進法に係わる行動計画を策定しております。

【2024年4月から2026年3月の行動計画:厚生労働省に届出済み】

1. 採用者(中途を含む総合職および一般職)に占める女性の割合を20 %以上とする。

2. 女性管理職を 2024 年 3 月時点より 10 %増やす。

【現在の状況】

1. 採用者(新卒及び中途)に占める女性の割合

目標20% 以上と定めています。

新規採用者数と女性採用比率

2.女性管理職の人数

2026年3月までの目標として女性管理職を2024年3月時点より 10 %増やすことを掲げています。

女性役職者数の人数

【女性活躍推進に向けた主な取り組み】

1.ダイバーシティ推進のための健康課題セミナーを実施

当社の企業価値向上ひいては持続可能な社会の実現に向けて、更なる女性活躍は欠かせない課題であるため、この活動は女性に限らず全従業員対象に継続しています。

女性特有の健康課題に焦点をあて、働く女性が自身の心とからだに向き合い、健康でいきいきと働くためのヒントを得る機会の提供や、ともに働く仲間を大切にする心の醸成を目的とし、毎年10月に全従業員を対象としたダイバーシティ推進のための健康課題セミナーを実施しています。

2023年は、会社と労働組合のコラボ―レーション企画として「生理をタブーにしない!そんな職場を目指して」というテーマで外部講師に講演いただきました。

2024年は「あなたならどうする?生理との付き合い方」というテーマで婦人科医からの動画メッセージを配信するとともに、クイズを通して、生理について正しい情報を知る機会としました。

2. 国際女性デーの取り組み

2024年は、ジェンダー平等について考えてみる、調べてみる、そんなきっかけの日にしたいとの思いから国際女性デー(3月8日)にイベントを実施しました。国際女性デーについての説明を社内に掲示し、ミモザブーケを受付や食堂に飾り、啓発活動を行いました。

また、イベントの主旨に賛同する役員や 従業員から、共通のポーズで撮影した計100枚を超える写真が集まり、スライドショーとして社内に公開しました。

国際女性デーの取り組み

※「国際女性デー」とは、女性の権利と政治的、経済的分野への参加を盛り立てていくために、国連が制定した日です。

3. 理工チャレンジへの参加

当社は、理系分野での女性の採用を積極的に進めており、将来的な女性比率の向上を目指しています。その一環として、女子中高生に理工系分野に興味を持っていただき、将来のキャリア選択の一助としていただくことを目的として、内閣府男女共同参画局が主催する「理工チャレンジ」に、2023年に続き、2024年8月にもオンライン形式で参加しました。このイベントでは、光に関するセミナーや実践的なワークショップ、女性従業員との懇談会を実施し、参加者に理工系分野の魅力を伝えることができました。これからも、女性が理工系分野で活躍できる環境を整え、継続的に活動していきます。

理工チャレンジへの参加

障がい者雇用

当社は、誰もが日々の仕事を通じて研鑽し、自分にしかできないことを見つけることができるとの見地から、障がいのある様々な方の雇用と職域開拓へ継続的に取り組んでいます。なお、当社の障がい者雇用率は次の通りです。

※下記のグラフは各年6月時点のデータとなります。2024年12月現在、障がい者雇用率は2.5 %となっており、法定雇用率(2.5 %)を満たしております。

障がい者雇用率

その他、100 %子会社である株式会社浜松ホトアグリを2017年4月3日に設立し、同社にて障がいのある方を9名(2024年12月現在)雇用しております。特例子会社として今後も障がい者の雇用を継続してまいります。

 

浜松ホトアグリでは、“リッチリーフ”という健康野菜を栽培する農場で障がい者が主体となって作物生産を行い、生産の中で課題を見つけ、研究活動を行っています。具体的には、土の状態、生育の状況、害虫の発生を確認し、農場管理を自ら行い、時には生産した商品を消費者に販売しています。このようにして、障がい者が社会との関連をもつことができる体制をとったうえで、最終的には同社単体にて収支があう経営を目指しています。

浜松ホトアグリの作業者、製品

性的マイノリティ(LGBTQ)への取り組み

当社では、多様性を認め合う職場づくりを推進しており、2024年からLGBTQについて理解を深める取り組みを開始しています。

2024年1月には、社外専門家を講師に招いて、ハラスメント相談員に向けた多様性に関する研修を実施し、LGBTQの方々が抱える問題や悩み、対応方法などについて学びました。2024年2月からは、全従業員を対象としたeラーニング教育を実施し、従業員一人ひとりが正しい知識を持って、個性の違いを尊重できる風土づくりを進めています。

またLGBTQに関する認識を把握するために、社内意識調査を行いました。調査結果より把握した課題を今後の取り組みに活かしていきます。

※ LGBTQ:レズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダー、クエスチョニング/クィアの頭文字からなる性的マイノリティの総称