責任ある鉱物調達

浜松ホトニクスグループは、コンゴ民主共和国および周辺国を含む世界の紛争地域、または高リスク地域を原産国とする鉱物サプライチェーンにおいて、児童労働などの人権侵害、環境破壊、非人道的な武力行為などに関わる組織の資金源となる恐れのある錫、タンタル、タングステン、金、コバルトなどの鉱物問題を重大な社会課題の1つとして認識しています。CSR (企業の社会的責任)の観点から、当該問題に関与しない鉱物の調達を基本方針とし、サプライヤーのご協力のもと、以下の取り組みを行っていきます。

 

浜松ホトニクスグループ責任ある鉱物調達に関する方針

  1. 責任ある鉱物調達イニシアチブ(RMI※)が認定した紛争フリーの製錬業者からの鉱物の調達を推進します。
  2. 「OECDデュー・ディリジェンスガイダンス」に準拠したサプライチェーン管理の仕組みを構築します。
  3. リスクが特定された場合は、迅速に是正措置を講じ、リスクの軽減に努めます。特にお客様から懸念があると指摘を受けた場合は指摘事項を確認し、お取引先様への更なる調査などを実施します。

 

※Responsible Minerals Initiative(英語)

2021年 3月 1日 制定

2024年 4月 1日 改定

責任ある鉱物調達体制

管理統括本部長 (常務執行役員)を最高責任者とする管理体制を構築しています。責任ある鉱物調達に関する方針、活動計画およびサプライヤーへの調査などについては調達本部が中心となり、関係部署と連携し対応を行っています。

責任ある鉱物調達調査

当社の主要製品である光電子増倍管、イメージ機器および光源、光半導体素子、レーザ関連製品ならびにそれらを用いた装置製品には、3TGやコバルト、ニッケル、銅などの鉱物が広く使用されています。これらの鉱物は、既存製品に加え、今後の製品改良や新規開発においても重要な材料です。

このような状況を踏まえ、当社では重要サプライヤーに鉱物調査を実施しています。

鉱物調査はRMIが公表する報告テンプレート (CMRT、EMRT)を用いてサプライチェーンを遡った調査を実施しています。回収した報告内容に基づき評価を実施し、必要に応じてサプライヤーへの追加調査を実施しています。

また、調査結果の管理および回答作成を支援するための情報システムを導入し、お客様からの要請にも対応しています。

OECDが発行する「紛争地域および高リスク地域からの鉱物の責任あるサプライチェーンのためのデュー・ディリジェンス・ガイダンス」の5つのステップに従い、以下の取り組みを行っています。

 

1. 強固な企業管理システムを構築する 全社方針の策定、サプライチェーンデュー・ディリジェンスプログラム導入
2.サプライチェーン内のリスクを特定、評価する サプライヤー調査 (CMRT, EMRT)によるリスク特定と評価
3.特定されたリスクに対応するための戦略を立案し、実施する リスク評価結果の報告、是正計画の作成・実施
4.サプライチェーン内の特定ポイントにおいて、独立の第三者によるデューデリジェンスの監査を実施する RMIが実施するRMAP*1プロセスによる監査を支持
5.サプライチェーンデュー・ディリジェンスに関して報告を行う

Webサイトおよび、統合報告書などの媒体により開示

*1 RMAP:Responsible Minerals Assurance Process (RMIの製錬業者認定プロセス)

なお、調査対象となる直接材重要サプライヤーは、調達金額において、製品に使われる部材の調達総額の90 % を占めています (連結対象子会社を除く)。

調査結果 (78期:2025年9月期)

CMRT調査結果

  • 調査対象サプライヤー:216社 (回収率:約93 %)
  • 特定した製錬業者総数:327社 (うちRMIのRMAP認証取得 [コンフリクトフリー]製錬業者:205社)
  • RMAP認証取得製錬業者率 63 %

     タンタル タングステン 合計
製錬業者総数 34 68 51 174 327
RMAP認証取得(コンフリクトフリー)製錬業者 31 49 34 91 205
RMAP認証取得(コンフリクトフリー)製錬業者(取得中を含む) 32 51 34 93 210

※RMAP認証取得製錬業者 (コンフリクトフリー)以外については是正・確認を継続しています。

EMRT調査結果

  • 調査対象サプライヤー:216社 (回収率:約92 %)
  • 特定した製錬業者総数:223社 (うちRMIのRMAP認証取得 [コンフリクトフリー]製錬業者:106社)
  • RMAP認証取得製錬業者率 48  %

※RMAP認証取得 (コンフリクトフリー)製錬業者以外については是正・確認を継続しています。

業界団体との連携

一般社団法人 電子情報技術産業協会「責任ある鉱物調達検討会」に参加し、情報収集に努めるとともに、業界としての取り組みに参加しています。

鉱物リスクに関する通報

当社は、経済協力開発機構(OECD)発行の「紛争地域および高リスク地域からの鉱物の責任あるサプライチェーンのためのデューデリジェンス・ガイダンス」に準拠し、鉱物リスクに関するサプライヤーからの連絡を受け付けています。