X線フラットパネルセンサ

X線イメージング用デバイスとして、X線イメージインテンシファイア、CCD、a-Si (アモルファスシリコン)などが知られています。これらのデバイスとフラットパネルセンサにはどのような違いがありますか?

X線イメージインテンシファイアは感度において優れていますが、画像歪みがあり使用の際には補正が必要です。CCDは、大きな有効エリアサイズのデバイスを製造することは技術上、非常に困難とされています。X線はレンズ系を使って集光できないため可視光のようにレンズが使用できず、大きなエリアのX線イメージングを行うときの弱点となります。一方、a-Siは大きなサイズを製作できますが、減衰時間が非常に長いため、高速動作では残像が問題になります。これらの問題を解決するためにフラットパネルセンサが開発されました。CMOS技術を使うことにより、a-SiとCCDの中間の大きさをもつ残像のないデバイスが製作できます。これらのデバイスの仕様の比較表を以下に示します。

X線イメージング用 デバイス 感度 解像度 受光面 サイズ ダイナミック レンジ コスト パフォーマンス 歪み 備考
X線イメージ インテンシファイア × × カメラの容積が大きい
CCD × 大面積デバイスの製造が困難
a-Si - 減衰時間が長い、 高価格
フラットパネルセンサ -

フラットパネルセンサの開口率はどのくらいですか?

画素サイズ 50 × 50 μmで79%、100 × 100 μmで87%という高い開口率を達成しています。

外部フレームレート動作の場合、最初の画像が非常に明るくなりますが、なぜですか?

ソフトウェアが外部トリガを供給する前に、フラットパネルセンサが電荷を蓄積してしまっているためです。測定の際、最初のフレームは掃き出してください。

フラットパネルセンサを動作させるために、どのような周辺機器が必要ですか?

機種によって異なりますが、フレームグラバボードまたはネットワークインターフェースカード、信号ケーブル、電源、PCなどを用意してください。詳しくはデータシートを参照してください。

推奨する電源を教えてください。

電源トランスを備えた単調増加型のシリーズ電源を推奨します。大きなリップルノイズが発生するスイッチング電源を使用すると、取得した画像に水平ラインのノイズが発生する場合があります。また、スイッチング電源とDC/DCコンバータとLDOの組み合わせは画質を低下させる場合があります。リップルノイズが低く、使用するシステムで要求される許容範囲内のものを使用してください。

フラットパネルセンサにソフトウェアは付属しますか?

フラットパネルセンサにはソフトウェアは付属していません。用途に合わせてソフトウェアをお客様にて作成していただく必要があります。なお、当社製デジタルカメラで共通して使用可能なソフトウエア「Hipic U8913-01」を使用することで、フラットパネルセンサの基本機能を評価することができます。Hipicを検討する際には、お近くの営業所までお問い合わせください。

フラットパネルセンサに照射できるX線エネルギーと積算照射量の最大値を教えてください。

機種によって異なります。詳しくはデータシートを参照してください。

フラットパネルセンサのライフタイムを延ばす方法を教えてください。

検出可能な範囲内でX線量を低めに設定したり、撮像時以外にはフラットパネルセンサに放射線を照射しないなどの方法でライフタイムを延ばすことが可能です。また、パルスX線源を使用することも有効な手段です。周囲温度やセンサ温度の変化に合わせて、画像補正用のダーク画像やシェーディング画像を定期的に取得することを推奨します。

ライフタイムテストで基準にしている条件を教えてください。

ライフタイムテストでは以下の点を基準としています。

 

・インターナルモードで、ダーク増加の平均値が500 GL以下 (12-bit出力製品の場合)
・感度が初期値の50%以下
・欠陥ラインが仕様値の2倍以上

デモ機の貸し出しは可能ですか?

当社ではデモンストレーションルームを用意しており、ご利用いただけます。お客様の都合により、X線撮像用のサンプルを送付していただければ、当社側で画像取得する対応も行っています。また、デモ機の貸し出しにも対応しています。お近くの営業所までお問い合わせください。